99万円で世界一周!?
居酒屋でよく見かけるあのポスター。
本当に99万?なんて思いつつも何気なく目にしていましたが、人生とは不思議なもので、ひょんな事から乗船することになりました。
”99万円で世界一周” するための条件はとてもシンプルで、
・30歳未満であること
・宿泊部屋は窓のない4人部屋(通称フレンドリータイプ)
また、より安く乗船したい人のために「ボランティア制度」もあります。街中であのポスターを貼ったり、日本各地にあるピースボートセンターでボランティアをすることで、値引きを受けられるシステム。
乗船料が無料になるまでボランティアに勤しむ強者も中にはいるのですが、そのことをピースボートでは ”全クリ(全部クリアした)” と呼びます。
もちろんこれができるのは時間はあるけれど資金がない若者ですが、こうして無料で世界一周することも可能ではあります。
寄港地一覧(23ヶ国 + 3ヶ国)
「第94回 PEACE BOAT」は、2017年4月〜7月の105日間で北半球を廻る旅。
まずは、立ち寄る港(寄港地)をご紹介します。
ちなみに、
・※(わけあって写真がない、訪れなかった寄港地)
・離)(船を一時離脱して個人旅を行った都市)
アジア編 -Asia-
1. シンガポール(Singapore)/🇸🇬
2. プーケット(Phuket)/🇹🇭タイ(Thailand)※
3. コロンボ(Colombo)/🇱🇰スリランカ(Sri Lanka)
ヨーロッパ編① -Europe①-
4. ピレウス(Pireus)/🇬🇷ギリシャ(Greece)
5. カリアリ(Cagliari)/🇮🇹イタリア(Italy)
6. バレンシア(Valencia)/🇪🇸スペイン(Spain)
7. ポルト(Porto)/🇵🇹ポルトガル(Portugal)
フランスから離脱編 -travel alone①-
8. ル・アーブル(Le Havre)/🇫🇷フランス(France)※
9. ルーアン(Rouen)/🇫🇷 ※
離)パリ(Paris)/🇫🇷
離)ロンドン(London)/🇬🇧イギリス(UK)
ヨーロッパ編② -Europe②-
10. コペンハーゲン(Copenhagen)/🇩🇰デンマーク(Denmark)
11. リガ(Riga)/🇱🇻ラトビア(Latvia)
12. サンクトペテロブニグ(St Peterburg)/🇷🇺ロシア(Russia)
13. ヘルシンキ(Helsinki)/🇫🇮フィンランド(Finland)
ヨーロッパ編③ -Europe③-
14. タリン(Tallinn)/🇪🇪エストニア(Estonia)
15. ストックホルム(Stockholm)/🇸🇪スウェーデン(Sweden)
16. ベルゲン(Bergen)/🇳🇴ノルウェー(Norway)
17. レイキャビク(Reykjavík)/🇮🇸アイスランド(Iceland)
アイスランドから離脱編 -travel alone②-
離)トロント(Toronto)/🇨🇦カナダ(Canada)
離)カンクン(Cancún)/🇲🇽メキシコ(Mexico)
離)ニューヨーク(New York)/🇺🇸アメリカ(USA)
中南米編 -Latin America-
18. ハミルトン(Hamilton)/🇧🇲バミューダ(Bermuda)
19. ラグアイラ(La Guaira)/🇻🇪ベネズエラ(Venezuela)
20. クリストバル(Cristobal)/🇵🇦パナマ(Panama)※
21. コリント(Corinto)/🇳🇮ニカラグア(Nicaragua)※
22. アカフトラ(Acajutla)/🇸🇻エルサルバドル(El Salvador)
23. プエルト・ケツァル(Puerto Quetzal)/🇬🇹グアテマラ(Guatemala)
ハワイ〜帰国編 -Hawaii to Japan-
24. ホノルル(Honolulu)/🇺🇸ハワイ(Hawaii)
船内での共同生活
今回の旅では24の港に寄りますが、寄港地には着港(朝) → 観光(日中) → 出港(夜)が基本。
そのため、寄港地から隣国を訪れるオプショナルツアーに参加するか、個人旅行(離脱旅)をしない限り、毎日船に宿泊することになります。(2日間停泊する寄港地もありますが、その場合も夜には船に戻ります)
客室は「キャビン」と呼ばれ、1人・2人・4人部屋(全室バス・トイレ付)の中に、窓あり部屋(船の外側)・窓なし部屋(船の内側)があります。
2人・4人部屋の部屋割りは、性別はもちろん年齢も考慮して組まれており、近隣の部屋も同世代であることがほとんど。
ただ、船内生活で一番気になるのは、複数人での共同生活は大変そう。といったところではないでしょうか?
105日間も生活を共にするので、性格次第で合う合わないはもちろんあるのが現実です。
実際に部屋によっては仲が悪過ぎて話もしないなんてこともあるようですが、こうした状態に陥りやすいのはシニア世代で、若者は割と上手く対応しつつ共同生活をしているように見えました。
客船なのでキャビンが大半を占めますが、船の上層部には複数の設備(共同スペース)もあり、どれも決して煌びやかなものではないですが安価な乗船料を考えれば問題ないレベル。
船内の主な設備:
・レストラン
・居酒屋、バー
・多目的ホール
・娯楽(麻雀、将棋、囲碁など)スペース
・英会話教室(有料)
・ジム
・プール、ジャグジー
・小さなグラウンド
105日間の旅の内、寄港するのは30日に満たないので、実のところ7割方は海の上!船内で過ごす時間は非常に長く、部屋にいるだけでは時間はまるで ”永遠” のごとく感じられます。
そのため、寄港しない日の日中は大抵、共同スペースのどこかしらで過ごすことが多く、実際にルームメイト全員が部屋に集まるのは就寝時くらいとなります。
世界一周の始まり(出港式)
旅の始まりは、横浜港(大さん橋国際客船ターミナル)
乗船して部屋に案内されてから、数時間。出港式が始まるというのでデッキに出てみると、桟橋には船出を見送る乗客の家族や知り合いがちらほら。
煙突から吹き出す煙とともに、汽笛を鳴らす船。
桟橋に向かって一斉に放たれる、青い空に映えるカラフルなテープ。
世界一周、始まりの瞬間です!
全く同じ場所に戻って来るのは105日後。
その時には言葉の通り ”地球を丸々一周” しているわけですが、「そんな経験をした暁には何か心境に変化があるのかも?」そんな期待も無きにしもあらず。
かくして始まった、23ヶ国、北半球を廻る旅。
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