まず初めに!今回の旅について
【寄港地紹介編】99万円で世界一周!?クルーズ船「PEACE BOAT」で大海原を渡る旅!_#33
前回のストーリーを読む!
【中南米編】6ヶ国(バミューダ〜グアテマラ)の寄港地をまとめてプレイバック!_#42
早いもので、4月の横浜出港から3ヶ月弱が経過。
あらゆる海を越えて太平洋へと舞い戻った船は、最後の寄港地ハワイへ向けてひたすら前進!
プエルト・ケツァル(グアテマラ)からハワイまでは約2週間、ホノルルに立ち寄ってから、さらにまた2週間かけて日本へ帰国ですが、地理的に離脱旅も難しいので大人しく最後の船上生活を楽しむことにします。
24. ホノルル ”Rainbow State(虹の州)of America”
到着港:ホノルル港
着港/出港:午前/夜(翌日)
港からリゾートホテルが並ぶワイキキビーチ(Waikiki Beach)までは、徒歩約30分。
港の近く、市庁舎や州会議事堂が立ち並ぶダウンタウン(DOWNTOWN)地区の大通り沿いから見えるカメハメハ大王像(King Kamehameha Statue)
ハワイと言えばこの人!ハワイを統一、建国して、国王になったカメハメハ大王。
アロハ(Aloha)やマハロ(Mahalo)など響きが不思議なハワイ語。
カメハメハ = 孤独な人
童謡「ハメハメハ大王の歌」はポップでハッピーなサウンドですが、実は孤独な人という意味らしいです。
港からワイキキへ向かう途中の大型ショッピングモール「アラモアナセンター」の向かいに広がるアラ・モアナ市立公園(Ala Moana Regional Park)内のビーチ。
遠浅で波はないですが、比較的人が少ないのでゆっくりできて、ヤシの木の下で風に吹かれながら静かに波の音を聞くのもなかなか贅沢な過ごし方。
いざワイキキビーチに到着すると、日本人の多さに衝撃!ピースボートの乗客以外の旅行客も多く見かけ、もはや日本にいるのではないかと錯覚を起こすほど。
正直なところ、ワイキキにあるのはワイキキビーチとホテルと免税店なので、そんな街中を抜け出すべく、レンタカーを借りてオアフ島の西海岸をドライブすることにしました。
マウナ・ラヒラヒ・ビーチ・パーク(Mauna Lahilahi Beach Park)
マウナ・ラヒラヒ = かわいい山
おそらく正面に見える山のことかと思いますが、確かに可愛くて小さな山がひとつ。
マカハ・ビーチ・パーク(Mākaha Beach Park)
マカハ = 荒々しい
荒々しさとは、おそらく波。サーフボードが見えることからもわかるようにサーフィンを楽しめるビーチです。
オハフ島には数え切れないほどのビーチがあります。
南海岸にはワイキキ、
東海岸のラニカイ(Lanikai)には ”天国の海”、
北海岸のノースショア(North Shore)にはサーファーが集まる高波のビーチ、
そして、西海岸にはあまり観光客のいないローカルな雰囲気のビーチが多くあります。
地元民が気ままに海水浴を楽しんでおり、また道沿いにはローカルなデリもあるのでテイクアウトして浜辺で食べたりとハワイの海をゆるりと満喫!
サンセットまでは滞在できなかったのですが、西海岸なので沈む夕日を眺めるには絶好のスポットに違いありません。
ワイキキの街を一望するならダイヤモンド・ヘッド(Diamond Head)
とにかく観光客でごった返すワイキキ周辺ですが、ここダイヤモンド・ヘッドも例外ではなくとても混雑しています。
それでも頂上からの眺めは絶景!道のりはそこそこハードですが、そんなことさえ忘れさせてくれるほどに景色は爽やかで一見の価値あり。
あまりの人の多さに早々にワイキキを離れてしまいましたが、ダイヤモンド・ヘッドはまた訪れたい!と思える場所でした。
実は、今回が初めてのハワイ。
ワイキキは建物が密集しており想像よりも遥かに都会でしたが、中心部を少し離れると豊かな自然が味わえます。
スコールに降られてもその後には必ず空に虹が架かるので、突然の雨さえも楽しめてしまうRainbow State(虹の州)!
太陽燦々の青い空、カラッとした空気に風が吹き抜ける、まさに南の楽園。「一度行けば、みんなハワイが好きになる!」その理由がわかりました。
アメリカについて
首都:ワシントンD.C.(Washington, D.C.)
時差:-19時間(ホノルル)/サマータイムなし
※アメリカには6つの時間帯があります
面積:約962.8万㎢ > 日本(約37万㎢)
人口:約3億3,006万人 > 日本(約1.2億人)
言語:英語
通貨:米ドル($)
お国柄を表す!アメリカの国旗
50の星は現在の州の数、13の赤白の条は独立時の州の数を表わす。星と条でできているので星条旗ともいう。
出典:世界の国旗
初代大統領ワシントンは「星は天を、赤は母国なるイギリスを、赤地を横切る白い条は母国イギリスからの独立を表す」といっている。
アメリカ(ホノルル)のベストシーズンは?
Best!:3〜10月
Good:1年中
今回の旅(2017年7月)= ベストシーズン!
<7月のホノルル>
平均最高気温:31℃
平均最低気温:23℃
降水量:約15mm
<7月の東京>
平均最高気温:30℃
平均最低気温:22℃
降水量:約160mm
世界一周の終わり
最後の寄港地ホノルルを出発した船は、太平洋をひたすら前進!約2週間かけて日本(横浜)へ帰国です。
帰国前夜。
船旅の終わりが名残惜しく、デッキのバーに深夜まで入り浸って旅の思い出にふけっていると、深夜1時をまわった頃に、真っ暗闇な洋上にうっすらと見え始めた千葉の明かり。
出港してからきっかり105日で地球をぐるりと一周!
そういえば、横浜出港時にふと頭をよぎった「世界一周した暁には、何か心境に変化があるのだろうか?」という期待について。
正直、大層な変化はありません。
ただ「地球は丸い!海を渡ると同じ場所に戻って来る!」
半ば当然のことでありながら、その当然は誰にでも目の当たりにできるわけではない!各国での思い出とともにそんな貴重な経験を得たことがプライスレス。
自分でも予想外でしたが、そんなことを第一に思いました。
乗船費用について
ピースボートのキャッチコピーでもある ”99万円で世界一周”
これはあくまで乗船するための費用(1日3食、104泊105日の客室代)なので、実際に旅をするとなると別途以下の費用がかかります。
【必須】
・海外旅行保険料
・VISA申請料(ロシア・ハワイ(ESTA))
【節約可能】
寄港地で:
・オプショナルツアー代
・寄港地での観光費用(自由行動する場合)
船内で:
・ランドリーサービス
・WiFi使用料
・バーでの飲み代 etc
NOTE
・ランドリーサービス(随時利用可)
→2、3日で洗濯・乾燥の上、部屋に返却される
・WiFi使用料
→船内の売店でWiFiカード(100分間使用可能)を購入することでネットに接続
この他にも、離脱旅をすればもちろんその費用もかかります。
保険料やVISAなど支払いが必須なものはさておき。ランドリーサービスやWiFiについては「部屋のシャワールームで洗濯する」「WiFiは寄港地で使用する」など、過ごし方によって出費を抑えることは十分可能です。
船内や寄港地で使用する現金の管理
船内では、乗船前に配布される「IDカード」ですべての支払いを行います。
IDカードには事前に申請したクレジットカード情報が登録されており、使用した金額はすべてクレジットカードに請求される仕組み。
そのため、船内で現金を利用することは一切ありません。(医務室の利用時もIDカードで支払います)
また、寄港地で使用する現地通貨については、船内での両替は基本的にできないので、乗船前に用意しておく必要があります。(ピースボートに両替を依頼することも可能)
例えば今回の旅ならば、
ヨーロッパ → ユーロを使用
アジア・中南米諸国 → 米ドルを使用
米ドルもユーロも使用が難しい一部の国 → 寄港直前に船内で現地通貨への両替が可能
世界一周なのでさぞかし様々な通貨が必要かと思いきや、米ドルとユーロがあればほぼカバーできてしまいます。
ちなみに、船室にはひとりにひとつクローゼット(その中に金庫)があるので、日本円や外貨などの現金はそこに保管することが可能です。
とはいえ、一体どれくらいの外貨を使用するのか、乗船前に見積もるのは難しいのが正直なところ。両替し過ぎて余っても困るし、だからといって大量の日本円を持ち込むのも不安なもの。
そんな悩みの解消におすすめなのは、日本円と外貨は最低限のみ用意して、クレジットカードや「国際キャッシュカード」を併用することです。
特に国際キャッシュカードはクレジットカードの役割もありつつ、海外のATMで現地通貨も引き出せるので、1枚持っていると海外旅行時にとても便利!
ちなみに、国際キャッシュカードについては以下でも説明しています。
ピースボートで世界一周はおすすめ?
寄港地に滞在するのは基本的に1日のみ。朝着港 → 夜出港が基本なので、実際に観光ができるのは各国のほんの一部分に過ぎません。
とにかくピースボートのメリットは「一度の旅で複数の国を訪れることができる」こと。
実際に訪れてみて気に入った国や興味を持った地域があれば、今度はゆっくりと個人旅行をするきっかけにもなります。私はギリシャを気に入り、数年後に1週間かけて旅行しました。
また、「ひとりであちこち行くのは不安だけど、海外には興味がある」海外初心者にもおすすめ。実際にそういった方は多く乗船していました。
それから、ネットでよく見かける宗教に関する噂について。
これはあくまでも噂にすぎません。過去についてはわかりませんが、少なくとも乗船した限りではそういったトラブルはゼロでした。
ただ、「世界平和を本気で考えている人」が特にスタッフには多く、世界平和に関連したイベントも日々開催されるため(NGO団体なので不思議ではないですが)、人によってはそれを宗教っぽく感じてしまうのかもしれません。
船内で開催されるイベントは参加を強制されるものではないので、参加するかしないかは人それぞれ。私は気の向いた時にふらりと立ち寄るタイプでしたが、時には考えさせられるきっかけにもなるので有益に感じました。
100日を超え、費用もそれなりにかかるので、仕事や目の前の生活などを考えるともちろん手放しで参加できる旅ではありません。
それでも、人生なんて一度きり!参加できるチャンスを作れるのであれば、思い切って乗船してみることで、色んな風景や人に出会い、世界を見ることで得られるものは多くあると思います。
一歩踏み出してみることで、”今まで知らなかった新たな世界” はあなたの中に広がるはず!
「Seeing is believing!(百聞は一見に如かず)」
地球は丸い!その事実をあなたも体験してみませんか?
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