まず初めに!今回の旅について
【寄港地紹介編】99万円で世界一周!?クルーズ船「PEACE BOAT」で大海原を渡る旅!_#33
前回のストーリーを読む!
蒸し暑さにマケズ!アジア諸国の街歩き+船内での日常生活について【アジア編】_#34
船旅ならではの貴重な体験
① ”海賊対策”
コロンボ(スリランカ)を出港した船は、ヨーロッパへ向かうためインド洋を横断してソマリア沖を通過しますが、実はこの辺りは海賊多発地帯として知られています。
恐ろしい響きですが、海賊が狙うのは積荷を狙えるコンテナ船がメイン。人間ばかりを乗せた客船には奪うものがあまりなく、興味もないのだとか。
それでもピースボートでは、この領域の航海中には海賊対策を行います。
特に、夜間に船外に明かりが漏れて場所が特定されないようデッキを暗くしたり、窓のカーテンも二重にしたりと、この間はデッキ上の明かりが一切無くなるので、星空が綺麗に見えるメリットもあります。
② ”影がなくなる日”
インド洋を横断中に赤道付近で体験した、影が無くなる日。
太陽が頭の真上を通ることで、影が物体の真下に映し出される = 影が無くなる現象で、垂直に立てられたポールなどの影は完全に無くなります。
緯度の関係上、日本では見ることのない現象ですが、ハワイでは「ラハイナ・ヌーン」と呼ばれ、年に2回見ることができるそう。
③ ”グリーンフラッシュ”
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」でも描かれていますが、太陽が沈む瞬間に緑色の閃光を放つ現象。
空気が澄んでいることと、その他気象条件が整った時にのみ見られる一瞬の現象なので、実際に目の当たりにできるのは非常に稀とされています。
残念ながら私は実際に見ることができなかったのですが、航海中にグリーンフラッシュは出現していたそう。
海賊多発地帯のソマリア沖を無事に抜けたピースボートは、紅海を進み ”世界三大運河” のひとつであるスエズ運河(Suez Canal)へ。
船から見える一面砂漠のエジプトらしい風景を通り抜けたその先は地中海(Mediterranean)!
コロンボを出発してから2週間、ヨーロッパ13ヶ国を巡る ”寄港地ラッシュ” の始まりです!
航路・寄港地 -Europe①-
4. ピレウス(Pireus)/🇬🇷ギリシャ(Greece)
5. カリアリ(Cagliari)/🇮🇹イタリア(Italy)
6. バレンシア(Valencia)/🇪🇸スペイン(Spain)
7. ポルト(Porto)/🇵🇹ポルトガル(Portugal)
4. ピレウス(アテネ) ”古代の景色が残る国 ギリシャ”
到着:ピレウス港
着港/出港:午前/夜
寄港地ラッシュの最初の寄港地!
港からメトロに乗って約30分、ギリシャの見所が詰まる首都アテネへ。
アテネといえば、オリンピック始まりの地。
Panathenaic Stadiumは、1896年に開催された近代オリンピック第一回会場となりました。
柵の中へ入るには入場券が必要ですが、ご覧の通り外から丸見え。入場券を買わなくても普通に見えてしまう観光名所は他にもあり、もはやギリシャあるある。
ギリシャのランドマークアテネのアクロポリス(Acropolis of Athens)は、最もギリシャを感じられる場所。
正式名称:アテネのアクロポリス
登録年 :1987年
遺産種別:文化遺産
アクロポリスとは ”小高い丘” を意味する言葉で、このアテネの丘には、ギリシャ神話に登場する女神アテーナーを祀るため、紀元前に建設されたパルテノン神殿(Parthenon)があります。
大理石がとても美しい造りですが、場所によっては足元も石造りで濡れていなくても滑りやすいので要注意。
建物が所狭しと並ぶアテネの街並みを見渡せるアクロポリス。特にマジックアワーには空と街並みが夕日に染まり美しい風景が見れるそう。
日差しを遮るものが何もなく日中の観光はかなり暑く感じるので、夕暮れ時に訪れてみるのも良いかもしれません。
アクロポリスからは徒歩で約15分、アテネ中心部の「シンタグマ広場」の向かいに建てられたギリシャ国会議事堂(Hellenic Parliament)
建物前の広場では1時間に1度「衛兵交代式」が行われ、一目見るために多くの観光客が集まります。
清々しいほどに真っ青な空が広がる5月中旬のギリシャ。日差しは強烈ですが、湿度が低くカラッとしていて過ごしやすい気候です。
ギリシャ神話・哲学を始めとした文化や、古代遺跡の風景が溶け込む街並みなど、ロマン溢れる歴史の長い国。
2年後には個人旅行で再び訪れることになったギリシャ。今までに訪れた40以上の国の中で、ベスト3に入るほどお気に入りの国になりました。
ギリシャについて
首都:アテネ(Athens)
時差:-7時間
-6時間( サマータイム時)
面積:約13.2万㎢ < 日本(約37万㎢)
人口:約1,071万人 < 日本(約1.2億人)
言語:ギリシャ語
通貨:ユーロ(€)
お国柄を表す!ギリシャの国旗
ギリシャには「陸の旗(白地に水色の十字が入ったもの)」と「海の旗」の2つの国旗があり、現在使われているのは「海の旗」。
出典:世界の国旗
青が海(エーゲ海)を、白が空を、十字はキリス心を表している。
青と白の9本の線は「自由か、死か」のギリシャの9音節を表しているという説、独立戦争が9年続いたからという説、ギリシャ神話のゼウスの9人の娘を表すという3つの説がある。
ギリシャ(アテネ)のベストシーズンは?
ベストシーズン:5月〜6月、9月〜10月
オンシーズン :4月〜11月
今回の旅(2017年5月)= ベストシーズン!
<5月のアテネ>
平均最高気温:24℃
平均最低気温:16℃
降水量:約25mm
<5月の東京>
平均最高気温:23℃
平均最低気温:14℃
降水量:約140mm
5. カリアリ ”イタリア・サルデーニャ島の港町”
到着:カリアリ港
着港/出港:午前/夜
シチリア島に次いで、イタリアで2番目に大きなサルデーニャ島。
カリアリはこの島最大の町ですが、中心部と港は目と鼻の先の距離なのでバスや電車に乗る必要はありません。
地元民がのんびりと暮らし、ゆったりとした時間が流れる町なので、注目すべき場所はあまりないのが正直なところ。
キリスト教徒(カトリック)が多数派のイタリアなので、カリアリの町中にも教会が点在しますが、その中でも目を惹いたのはカリアリのドゥオーモ(Duomo of Cagliari)
それもそのはず、ドゥオーモとはイタリア語で ”街を代表する教会堂” を意味する言葉なので、豪華な造りにも納得です。
普段は海外からの観光客がそう多く訪れる町ではないというカリアリですが、この日ばかりはピースボートが入港したことで千人単位の日本人が一斉に放たれました。
レストランやカフェの店員さんが物珍しそうにしていたことが印象的。そして、あまり英語が通じずに少々苦労しましたが、こうした点では少し日本に似た文化を感じました。
イタリアについて
首都:ローマ(Rome)
時差:-8時間
-7時間(サマータイム時)
面積:約30.1万㎢ < 日本(約37万㎢)
人口:約6,046万人 < 日本(約1.2億人)
言語:イタリア語
通貨:ユーロ(€)
お国柄を表す!イタリアの国旗
フランスの国旗に由来する(青を緑に置き換えている)。
出典:世界の国旗
緑は国土を、白は雪、平和を、赤は情熱を表している。
イタリア(カリアリ)のベストシーズンは?
ベストシーズン:6月〜9月
オンシーズン :4月〜11月
今回の旅(2017年5月)= オンシーズン!
<5月のカリアリ>
平均最高気温:22℃
平均最低気温:12℃
降水量:約25mm
<5月の東京>
平均最高気温:23℃
平均最低気温:14℃
降水量:約140mm
6. バレンシア ”芸術と情熱の国 スペイン”
到着:バレンシア港
着港/出港:午前/夜
港から街中心部までは徒歩約30分。(ローカルバスも運行しています)
街へ向かう道すがらにあるのは、近未来的なデザインの建物が並ぶ芸術科学都市(City of Arts and Sciences)
口を開けた魚のような不思議な建築物も個性的。
1882年に着工し、未だに完成しないサグラダ・ファミリア(La Sagrada Família)で有名な建築家アントニ・ガウディを生んだスペインなので、ユニークで凝ったデザインの数々は、いかにも!な感じです。
バレンシアの中心部はまるで迷路に迷い込んだかのように小道が入り組み、その中には歴史的建造物が密かに佇んでいます。
中でも最も有名なのは世界遺産のラ・ロンハ・デ・ラ・セダ(La Lonja de la Seda)
正式名称:バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
登録年 :1996年
遺産種別:文化遺産
青い空に燦々と降り注ぐ太陽が眩しい夏場のバレンシア。
観光客で溢れていますが、メイン広場を抜けて小道に入ると人が分散されるので、割とゆっくり街を歩けます。
スペイン名物パエリアやタパス(小皿料理)を楽しめるレストランやバル(Bar)も数多く、街歩きに疲れたらひと休みするのも楽しい街。
スペインについて
首都:マドリード(Madrid)
時差:-8時間
-7時間(サマータイム時)
面積:約50.6万㎢ > 日本(約37万㎢)
人口:約4,708万人 < 日本(約1.2億人)
言語:スペイン語、 カタルーニャ語
通貨:ユーロ(€)
お国柄を表す!スペインの国旗
「血と金の旗」といわれ、黄は6世紀頃の西ゴート王の勇敢さをたたえる色といわれている。
出典:世界の国旗
中央左にある紋章(国章)は、5つの王国の紋章を組み合わて作ったもので、両側の柱は「ヘラクレスの柱」といわれ、スペインと中南米の領土を表している。1981年制定。
スペインのベストシーズンは?
ベストシーズン:5月〜10月
オンシーズン :4月〜11月
今回の旅(2017年5月)= ベストシーズン!
<5月のスペイン>
平均最高気温:21℃
平均最低気温:12℃
降水量:約60mm
<5月の東京>
平均最高気温:23℃
平均最低気温:14℃
降水量:約140mm
7. ポルト ”伝統的な青いタイルがお洒落な国 ポルトガル”
到着:ポルト港
着港/出港:午前/夜
港から街中心部は徒歩圏内ではないため、メトロに乗って向かいます。
敷き詰められた青いタイルが鮮やかなアルマス聖堂(Chapel of Armas)
一風変わって人目を惹くこのタイルは「アズレージョ(azulejo)」と呼ばれる伝統的なもので、ポルトガルでは至る所で見られます。
ハリーポッターのモデルになったと噂のお洒落な書店レロ・イ・イルマオン(Livraria Lello)
完全に観光地化された書店なので、入店には書籍購入の有無に関わらずチケット購入が必須、かつ時間制です。
ちなみに、ワーキングホリデーで滞在したメルボルン(オーストラリア)の州立図書館もハリーポッターのモデルになったと言われていますが、ポルトの書店の方がより世界観が近い気がします。
ポルトの街にはドゥエロ川が流れており、特にリベイラ地区(Ribeira do Porto)の川沿いにあるカラフルな建物が映える通り(Cais da Ribeira)は有名な観光名所。
テラス席があるレストランやカフェが並んでいるので、川沿いの風景を楽しみながら優雅にランチでもしたいところですが、次から次へと人が通り過ぎるのでかなり忙しない印象です。
「ポルト歴史地区」として世界遺産に登録されるポルトの街。
ドゥエロ川に架かるドン・ルイス1世橋(Ponte Luís I)と対岸(写真の右奥)に微かに写るセラ・ド・ピラール修道院(Mosteiro da Serra do Pilar)も一緒に世界遺産に登録されています。
正式名称:ポルト歴史地区、ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院
登録年 :1996年
遺産種別:文化遺産
世界遺産の街だけあり歴史的建造物が多く見られますが、おしゃれな雑貨屋も多いポルトの街。
「アズレージョ」やコルクで作られた民芸品、それからイワシやニワトリをモチーフにした雑貨をよく目にします。
実は、ポルトガルはイワシがよく採れる国なので缶詰の専門店も多く、特に街中心部の「O Mundo Fantástico da Sardinha Portuguesa」と呼ばれる専門店の ”西暦がデザインされた缶詰” はユニークでお土産にも人気。
それから、ニワトリのモチーフは「オ・ガロ・デ・バルセロス(バルセロスの雄鶏)」と呼ばれ、バルセロスという町に伝わる伝説から、ポルトガルでは ”奇跡と幸福の象徴” とされているそうです。
ポルトガルについて
首都:リスボン(Lisbon)
時差:-9時間
-8時間(サマータイム時)
面積:約9.2万㎢ < 日本(約37万㎢)
人口:約1,029万人 < 日本(約1.2億人)
言語:ポルトガル語
通貨:ユーロ(€)
お国柄を表す!ポルトガルの国旗
緑は誠実と希望を表すとともに勇敢なアビス騎士団の色で、赤は新世界発見のため大海原に乗り出した勇気あるポルトガル人の血を表している。
出典:世界の国旗
紋章は天測儀で航海術と航路の発見を、盾の中の7つの城はムーア人から奪い返した城を、青い5つの盾はポルトガルの王を表している。
ポルトガルのベストシーズンは?
ベストシーズン:6月〜9月
オンシーズン :3月〜11月
今回の旅(2017年5月)= オンシーズン!
<5月のポルトガル>
平均最高気温:22℃
平均最低気温:13℃
降水量:約40mm
<5月の東京>
平均最高気温:23℃
平均最低気温:14℃
降水量:約140mm
旅に出るならこちらもチェック!快適な旅を実現しませんか?