風のように過ぎていった、約1年間のワーホリ生活。
VISAの期限は2017年4月中旬まで残っていましたが、4月上旬発のPEACE BOATへの乗船を決めていたため、少し早めに帰国することになりました。
3月中旬にはメルボルンを離れて、ワーホリ開始当初から予定していた通り、帰国前にオーストラリア国内を旅します!
この1年で多くの人に出会い、話をして、文化を知って、最終的に ”本当に行ってみたい!” と思った場所は意外にも3ヶ所のみ。
その場所とは、ブルーム・ウルル・ケアンズ。地理的には、西海岸・中央・東海岸と広大なオーストラリアを横断することになり、約2週間かけて各地を巡ります。
【移動】メルボルン → ブルーム
メルボルン(Melbourne)
メルボルン・タラマリン空港
空港コード:MEL
↓
パース(Perth)
パース空港
空港コード:PER
↓
ブルーム(Broome)
ブルーム国際空港
空港コード:BME
↓ 送迎サービス
Cable Beach Backpackers(宿泊先)
日本ではあまり馴染みのない場所ですが、ブルームはオーストラリア西海岸の町。
メルボルンでは出会うことのなかった、オーストラリアの先住民が住む町でもあります。(アボリジニという呼び方は差別的とされ、あまり使われないようです)
私はワーホリに来てからこの町の存在を知りましたが、話を聞いて、写真を見た瞬間に「必ず行きたい!」と思いました。
その理由は、世界中で稀に見る ”神秘的な自然現象” に出会うことができるから。
月への階段
神秘的な自然現象が見れるのは、日没後のブルームタウン・ビーチ(Broome Town Beach)
水平線から昇る満月の光が水面に当たって真っ直ぐな線を描き、それがまるで月へと続く階段のように見えることから ”月への階段(Staircase to the Moon)” と呼ばれます。
ちなみに、海岸に行けばいつでも見れるわけではなく、乾季に当たる3月〜10月頃の満月の夜とその前後。(月の昇る時間帯は日々変わるので要確認ですが、大体18:00〜20:00頃)
一見ごく普通のビーチに見えますが、驚きなのは潮の満ち引き!今は海水で覆われている部分も、干潮時には遥か彼方まで海底が露呈して歩けるようになるのです。
どこからともなく人が集まる、満月の日の夕暮れ時。
辺りが完全に暗くなり、水平線から少しずつ月が昇り始めると、光が水面に細く真っ直ぐ反射して現れたのは ”月への階段” 。
水平線周辺に少し雲があったので完全には見えていないものの、照らす明かりは確かに月へと続く階段のよう。
実際のところ、海面に反射しているというよりは、露呈した海底(干潟)に少し残る水に反射しています。
完全に月が昇ると反射する光は歪んでしまうため、綺麗に映るのは月が地平線に接しているごくわずかな時間のみ。
あっという間の出来事ですが、静寂に包まれた暗闇に差し込む光を見つめているとまるで時が止まったかのような感覚に陥ります。
1ヶ月に一度!自然が創り上げる神秘的でロマンチックな ”月への階段” は一見の価値あり!
360°ストリートビュー:ブルームタウン・ビーチ
ラクダの列隊
タウン・ビーチは月への階段で有名ですが、ブルームの町を挟んでインド洋に面するケーブル・ビーチ(Cable Beach)もまた有名なビーチ。
エメラルドグリーンの海の色が眩しく、人の少ない静かなビーチは、南北に4km以上続いています。
警告を見る限り、海にワニが出没!?する様子。
ワニは川に住む淡水動物だと長年認識していましたが、海に住む種類も存在し、人間がワニに襲われる事件は稀に発生しています。
それとともに、オーストラリア周辺の海はサメが頻繁に出没するので、こちらにも注意が必要です。
ケーブル・ビーチの名物といえば ”ラクダの列隊(Camel Rides)”
夕方になると、列を成して北から現れるラクダたち。その背中に乗って海岸を移動しながらサンセットを優雅に楽しめるアクティビティ。
まさしく、ブルームのキャラバン!
夕焼けを背景にゆっくりと歩くラクダの列。その影が鏡のように干潟に映り込み、これもまた幻想的!
サンセット時にケーブル・ビーチへ足を運べば、この幻想的な風景を眺められるので、ラクダに乗らなくても十分に楽しめます。
タウン・ビーチと同様に潮の満ち引きが激しく、干潮時には波打ち際は遥か彼方!
そして、マジックアワーの空には幾つもの色が混ざり合い、言葉では表現できない芸術的な風景が広がります。
ちなみに、ケーブル・ビーチとタウン・ビーチは約3、4kmの距離がありますが、町にはバスが数本走るのみと公共交通機関は発達していません。
月の昇る時間帯にもよりますが、レンタカーやバイクがない限り、ケーブル・ビーチのサンセットと月への階段は同日には見れないので、別日に訪れる必要があります。
それでもこの2つは、ブルームを訪れるならば外せない絶景です!
360°ストリートビュー:ケーブル・ビーチ
日本の風景をブルームで発見!?
ブルームはオーストラリア西海岸の小さな田舎町。
日本では馴染みのない町ですが、なんと!驚くべきことに日本の風景や言葉を目にする機会が度々あるのです。
月への階段で有名なタウン・ビーチ沿いの赤い鳥居!
町中に突如現るサヨナラ・ロード(SAYONARA Road)!
こうした光景が見れるのは、ブルームが真珠が取れる町として有名だから。
その昔、日本にはとりわけ高い潜水技術があったので、多くの日本人がこの地に移り住んで真珠の採取に貢献したそう。
ただ、それゆえの潜水病で多くの人が命を落とすことにもなったため、ブルームには日本人墓地(Broome Japanese Cemetery)が存在します。
実は、この情報を知ったのはブルームを訪れてから。
何も知らずに予約した宿の裏に「サヨナラ・ロード」があり、ぶらりと散歩をしていて ”SAYONARA” を見つけた時には、かなりの衝撃を受けました。
1年間のワーホリ滞在で、オーストラリアが親日国であることは度々実感しましたが、これほど小さな町にまで日本との深い繋がりがあることを知り、つくづく嬉しく思ったブルーム旅。
次のストーリーへ進む!
数億年前に形成された巨大な一枚岩!先住民の”聖なる土地”ウルル【国内旅行編】_#49
旅に出るならこちらもチェック!快適な旅を実現しませんか?