まず初めに!今回の旅について
【ルート紹介】1ヶ月半で南米4ヶ国を巡る!”死ぬまでに見たい絶景”を追う女子ひとり旅_#0
穂高ツアー:2泊3日チリ抜けツアー
”過酷” と噂のチリ抜けツアー。
その正体は標高4,000〜5,000m級の山脈越えによる「高山病」でしたが、私が苦しんだ別の意味での過酷さとは ”寒さ” です。
ツアー2日目の宿は「Laguna Colorada Simple Moutain Lodge」という名の通り、この上なくシンプルな山小屋で、電気が通るのは夜の3時間のみ。
①部屋にコンセントがない
→ダイニングにある大量のタコ足コンセントでのみ、スマホなどの充電が許されます。(タコ足を繋ぎに繋いで無理やり数を増やしているので、ショートしないか心配ですが。)
②お湯が出ない
→標高4,000mの冷え切った水道管から流れる水はキンキンの冷たさ!シャワーはないのでどのみち入れないですが、手や顔を洗うだけでも一苦労。
③暖房がない
→全身が凍りつくほど寒いのでダウンを着てベッドに入るものの、まるで真冬の空の下で寝ているかのような感覚。
特に②と③は、なかなか辛かったのが正直なところ。日中の観光でそこそこ疲れているはずですが、一睡もできずに暗闇でひたすら寒さに震えた夜でした。
3日目(ボリビア山間の観光スポット巡り)
コロラダ湖畔 出発(AM5:00)/標高4,300m
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①間欠泉/標高4,400m
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②標高4,400mの温泉
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③ベルデ湖/標高4,300m
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ボリビア・チリ国境 ※出入国審査
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サンペドロ・デ・アタカマ 到着/標高2,400m
①間欠泉
ツアー最終日は日の出前に出発して間欠泉(Sol de la Mañana)に向かい、そのままサンライズ鑑賞。
地表の所々から勢いよく水蒸気が噴き出す珍しい光景が見れるスポットですが、標高4,400mの早朝は超極寒!寒過ぎて泣けてくるほどです。
滞在時間は数十分あったものの、あまりの寒さに耐えきれずにひとりで車内待機。
②標高4,400mの温泉
間欠泉がある=温泉水が湧いている!ということで、再び車を走らせて向かった先は標高4,400mの温泉(Termas de Polques)
寒空の下、温かな湯気が立ち込める光景はまるで桃源郷。
日本人としては是非とも入浴してみたい気持ちはあるものの、この寒さの中で水着に着替えることや、入浴後の寒さなんかも考えると足が竦んでしまう始末。
気付けばもう、ツアー客みんなで車内待機。
ドライバーはこの寒さには当然慣れているので、バックパックから着替えとタオルを取り出して温泉の隅で手際よく入浴。そして、その姿を車内から無言で見守るツアー客達。
はたから見ればこの上なくシュールなツアーの光景ですが、「一刻も早くアタカマへ!」これが我々の願い。写真を撮る気力ももはやなく、想像以上の寒さにもう戦意喪失です。
③ベルデ湖
ドライバーの入浴を無事に見届けたら温泉を出発。
しばらく南下して、国境に限りなく近いツアー最後の観光スポットであるベルデ湖(Laguna Verde)へ。
Verde = 緑
角度的にも写真からは分かりづらいのですが、実際の湖面は美しいエメラルドグリーン。その背景には富士山によく似た佇まいの山も望めます。
ちなみに、緑色がメインカラーのJリーグのクラブチーム「東京ヴェルディ(旧ヴェルディ川崎)」のヴェルディもおそらく同じ語源。
✔︎ ”過酷” なツアーを乗り切るために
振り返ればツアー最終日は寒さに完敗してしまい、心の底から楽しめなかったことを少し後悔。
高山病のみならず、”寒さ(それと乾燥)” もこのツアーではあなどれないほどの大敵です!
標高約4,000m以上の環境で暖房やお湯がないことは、温室でぬくぬくと育った人間には結構の試練と化します。
それからこの2泊3日での肌の乾燥は本当に著しく、気付けばかかとがひび割れてしまい、靴下の脱ぎ履きにさえ一苦労。
その後もしばらく乾燥に苦しみ、絶えきれずにサンティアゴ(チリ)のネイルサロンでケアをしてもらいましたが、それでも完全に元には戻らず。日本に戻るまで乾燥は続きました。
そんな苦い経験を元に、もう一度ここへ訪れる機会があるとしたら持参するものは、
・寒さ対策
→ダウン・ヒートテックインナー・靴下・カイロ・ホットアイマスクなど
・乾燥や冷水対策
→ボディクリーム(ワセリン)・ウェットタオル・保湿マスクなど
長旅の荷物はシンプルに少なく!が基本ですが、過酷な環境下で少しでも快適に過ごすためには必要不可欠なアイテムたち。
もしもチリ抜けツアーに参加することがあれば、後悔しないためにも対策を怠らないことを強くおすすめします。
360°ストリートビュー:ボリビア山間
間欠泉
標高4,400mの温泉
ベルデ湖
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