まず初めに!今回の旅(日本 → インドネシア)について
【ボロブドゥール】朝靄に包まれたジャングルが神秘的!"世界三大仏教遺跡"で拝むサンライズ_#58
【移動】ボロブドゥール → プランバナン
ボロブドゥール(Borobudur)
Manohara(宿泊先)
↓ タクシー
ジョグジャカルタ(Yogyakarta)
Melià Purosani(宿泊先)
↓ タクシー
プランバナン(Prambanan)
プランバナン寺院群(Candi Prambanan)
ジョグジャカルタのベストシーズンは?
ベストシーズン:6月〜9月
オンシーズン :5月〜10月
今回の旅(2015年5月)= オンシーズン!
<ざっくりと言えば...>
湿度が高くて蒸し暑い!
雨季の終わりなので1日に何度かスコールが降りますが、日本の梅雨とは異なりしばらく待てば止むので、観光にはそれほど影響ありません。
<5月のジョグジャカルタ>
平均最高気温:30℃
平均最低気温:22℃
降水量:約120mm
<5月の東京>
平均最高気温:23℃
平均最低気温:14℃
降水量:約140mm
【世界遺産】プランバナン寺院群
正式名称:プランバナン寺院遺跡群
登録年 :1991年
遺産種別:文化遺産
プランバナン寺院群(Candi Prambanan)は、ジョグジャカルタの北東約15kmに位置する5つの寺院の総称。ヒンドゥー教と仏教が混在しています。
①プランバナン寺院(ヒンドゥー教)
②セウ寺院(仏教)
③ルンブン寺院(仏教)
④ブブラ寺院(仏教)
⑤ガナ寺院(仏教)
※①〜④はプランバナン寺院遺跡公園内にあります。
施設情報
入場料:↑クリック>Ticket Info
①プランバナン寺院
ざっくり知識
建設時期:8〜10世紀初め
誰が? :古マタラム王国「バリトゥン王」
インド神話の最高神に捧げられたインドネシア最大のヒンドゥー教寺院!
古マタラム王国とは?
→8世紀から9世紀にかけてジャワ島中部に栄えたヒンドゥー王国。ボロブドゥールを建設した「シャイレーンドラ朝」も同時期に近辺で栄えていますが、関係性は明らかになっていません。
最高神とは?
→以下三つの神のこと。三神一体(トリムルティ)と呼ばれるヒンドゥー教の教えでは、三つの神は同一・同等とされています。
①”創造神” ブラフマー(Brahma)
②”維持神” ヴィシュヌ(Wisnu)
③”破壊神” シヴァ(Siwa)
創造・維持・破壊を神とする理由は、「この世界は発生と消滅を繰り返す」と考えられているから。
ある時点で世界は ”創造” され、”維持” され、やがて ”破壊” されるのですが、破壊は必ずしもネガティブな意味ではなく、次なる創造のためとされています。
正面に見える建物はプランバナン寺院を形成する「祠堂」と呼ばれるものですが、このシルエット、何かに似ていると思いませんか?
そうです。同じく東南アジアの国カンボジアの象徴であるアンコール・ワット。
その昔に改修されて仏教寺院となりましたが、元々は「ヴィシュヌ」に捧げるヒンドゥー教寺院として建設されたもの。
アンコール・ワットのあの有名なシルエットもまた、祠堂によって形成されています。
プランバナン寺院の構造
❶トリムルティ祠堂 × 3基
北側から、ヴィシュヌ(Wisnu)、シヴァ(Siwa)、ブラフマー(Brahma)の三神に捧げられた主要な祠堂。
❷ヴァーハナ祠堂 × 3基
トリムルティ祠堂の前に配置され、三神のヴァーハナ(乗り物)に捧げられた祠堂。(ヒンドゥー教では、神々は動物や架空の生き物に乗るとされています。)ちなみに、インドネシアの航空会社「ガルーダ・インドネシア」はこのガルーダが由来。
①ガルーダ(Garuda)=神鳥(火の鳥)
→ヴィシュヌの乗り物
②ナンディ(Nandi)=白いこぶ牛
→シヴァの乗り物
③ハンサ(Angsa)=神鳥(ガチョウ)
→ブラフマーの乗り物
❸アピット祠堂 × 2基
トリムルティ祠堂とヴァーハナ祠堂の間(北側と南側)に配置された小祠堂。
❹クリル祠堂 × 4基
内苑の四方の塔門(ゴープラ)のすぐ内側に配置された小祠堂。
❺パトック祠堂 × 4基
内苑の四隅にある小祠堂。
・プルワラ祠堂 × 224基
内苑を囲むように4列に配置された小祠堂。
❶トリムルティ祠堂
❷ヴァーハナ祠堂
②セウ寺院
建設時期:8世紀末
誰が? :シャイレーンドラ朝「サングラーマダナンジャヤ王」
ヒンドゥー教寺院であるプランバナン寺院に隣接していますが、セウ寺院はボロブドゥール寺院に次ぐ大規模な仏教寺院で、プランバナン寺院よりも以前に建設されました。
ちなみに、セウとはジャワ語で ”千” を意味する言葉で、かつて千体の仏像が存在していたと考えられています。
”千” にまつわる!ロロ・ジョングラン伝説
ボコ王国の「プラブ・ボコ王」の美しい娘「ロロ・ジョングラン王女」を見初めたペンギング王国の「バンドゥン・ボンドウォソ王子」の物語。
王女は、父を殺害してボコ王国を支配する王子との結婚を拒みましたが、王子は婚姻をかたくなに迫り、結婚を余儀なくされた王女は「一晩で千の寺院(神像)を建てること」を条件に結婚に同意しました。
そこで、王子は「地の精霊」を呼び起こし、助けを借りて999の寺院(神像)を建立。
しかしながら、最後のひとつを完成させようとした時に、王女は侍女に寺院の東に火をつけさせて、日が昇ろうとしているように見せかけたのです。それを夜明けの光と勘違いしたニワトリが鳴き始めると、精霊は地に逃げ去りました。
そんな王女の行動に激怒した王子は、王女に呪いをかけて石に変えてしまい、”千番目の像” として最も美しい石像になったという伝説。
ちなみに、精霊が逃げ去ったことで未完成となった千番目の寺院は、この「セウ寺院」であるともされています。
セウ寺院の構造
❶主祠堂 × 1基
❷アピット祠堂 × 8基
東西南北に2基が対になって配置されていた小祠堂で、現存するのは3基のみ。
・プルワラ祠堂 × 240基
主祠堂を囲むように配置された小祠堂。
360°ストリートビュー:プランバナン
プランバナン寺院
セウ寺院
伝統工芸 バティック(ジャワ更紗)
バティック(ジャワ更紗)とは?
→インドで生まれた文様染めの更紗(コットン製品)がインドネシアに伝わり独自の進化を遂げたもの。インドネシアの無形文化遺産。
Batik Tulis(バティック トゥリス):
バティックの伝統的な染色方法。「溶かした蝋で布に絵柄を描いて染色する」方法で、いわゆる蝋結染(ろうけつぞめ)。
Batik Cap(バティック チャップ):
量産が可能な染色方法。「銅製のスタンプを使用して蝋を布に移しながら模様を描く」方法で、いわゆる型押し。
ジョグジャカルタは特にバティックの名産地で、王家の離宮タマン・サリ(Taman Sari)周辺のカンプン・タマン(Kampung Taman)と呼ばれる集落では、軒先でバティックをひとつひとつ手作りする様子を見学できます。
ちなみに、真剣に作業中のこのお父さんが着ているシャツもおそらくバティック。
伝統舞踊 ラーマーヤナ舞踊
ラーマーヤナとは?
→マハーバーラタと並ぶインドの二大叙事詩で、「ラーマ王子がさらわれた妃を取り戻すため冒険に出る」物語。
ラーマーヤナ舞踊は、プランバナン寺院の野外ステージで大規模なショーが開催されており、世界遺産を背景に鑑賞できる点が魅力的ですが、ジョグジャカルタ中心部からはかなり離れた場所にあります。
そのため、中心部で手軽に楽しみたいのであればプラウィサタ劇場(Purawisata)のディナーショーがおすすめ!ホテル「Mandira Baruga」に併設された劇場で宿泊客でなくても鑑賞が可能です。
料金:↑をクリック>Book Tickets
動画で見る ラーマーヤナ舞踊
旅に出るならこちらもチェック!快適な旅を実現しませんか?