まず初めに!今回の旅について
【ルート紹介】1ヶ月半で南米4ヶ国を巡る!”死ぬまでに見たい絶景”を追う女子ひとり旅_#0
【世界遺産】ラパ・ヌイ国立公園
正式名称:ラパ・ヌイ国立公園
登録年/種別:1995年/文化遺産
アフ・トンガリキで燃えるようなサンライズ鑑賞
サンライズ鑑賞スポットとして人気のアフ・トンガリキ(Ahu Tongariki)。
島の東部に位置し、ハンガ・ロア村からは車で約30分の距離にあります。
AM4:00 宿を出発。
この時期の日の出は7:30頃なので、普通に計算すると約3時間余ります。
そもそもここへ向かうことになったきっかけは、ペルー・ボリビア国境越えバスで隣に座っていた韓国女子とハンガ・ロア村で昨日ばったり再会したこと。
翌朝にトンガリキまでサンライズを見に行く予定というので、レンタカーに乗せてもらうことに。
彼女が5:30には到着した方が良いと人に聞いたらしく、余裕を持って4:00に宿を出発することになりました。
AM5:00前 アフ・トンガリキに到着。
辺りに街灯はなく車のヘッドライトを消すと真っ暗ですが、目が慣れてくると15体のモアイ像が暗闇の中にうっすらと浮かんできます。
夜間のラパ・ヌイ国立公園(Rapa Nui Parque Nacional)は閉鎖されているので、塀の外の一般道から覗いたりして時間を潰しているうちに、雨が降ってきたので車内へ避難。
待てども待てども夜が明ける気配はなく。
AM7:00 国立公園がやっとOPEN。
雨はまだ降り続いていたのでサンライズは絶望的でしたが、せっかくここまで来たのだからと車を降りて公園内へ向かうことに。
それからまもなく起きた奇跡!
降り続いた雨が急に上がり、見る見るうちに遠い空の分厚い雲がオレンジ色に染まり始めたではないですか。
まさに、燃えるような朝焼け!
あっという間に天気は回復して、雲の切れ間から青い空が見え始めると、次第にモアイの背後からは差し込む朝日が。
なんとも生命力に溢れる景色を前に、贅沢な1日の始まりです。
360°ストリートビュー:アフ・トンガリキ
アフ・タハイで黄金色のサンセット鑑賞
島の西側に位置するハンガ・ロア村はサンセット鑑賞に絶好の場所。
村の海岸沿いにあるアフ・タハイ(Ahu Tahai)は、”モアイと夕日を綺麗に望めるスポット” として人気です。
夕方になると何処からともなく人が集まりますが、その中にモアイの正面でスケッチに勤しむ人を発見!
昨日、レンタカーで島巡り中にヒッチハイクをしていたイスラエル男子。彼を途中で乗せて、一緒にアフ・トンガリキを見に行きました。
イスラエルでの兵役を終えて、旅に出ることを決めたという彼の肩には立派な一眼レフが掛かっているのですが、写真を撮る姿を見ることはほぼなく、今日に至ってはもはやスケッチをしています。
気になったのでその理由を聞いてみると、返ってきたのは実にアーティスティックな答え。
気に入ったアングルを見つけた時にだけ撮るんだよ。
芝生に座り夕日が沈む瞬間を待っていると、ついに動いた肩に掛かる一眼レフ!
モアイ像と背景に輝く黄金の夕日。
彼が気に入ったアングルを真似して切り取った瞬間には、こんなにも神々しい光景が写っていました。
モアイ像が暗闇に沈むにつれて、波の音がやけに大きく響き渡る海岸沿い。
マジックアワーも美しく絵になるアフ・タハイは1日の終わりに最適な場所です。
360°ストリートビュー:アフ・タハイ
「モアイ倒し戦争」で ”無表情” になったモアイたち
多くのモアイは、海を背にして沿岸から静かに島を見守っています。
その顔はどれも無表情ですが、元々は珊瑚礁で作られた目があったそう。
諸説あり謎も多いのですが、そもそもモアイは ”祖先を象った守り神的な存在” であり、島を見守るように配置されたといいます。
背の高いものや、低いもの。
スリムなものや、ぽっちゃりなものなど。
人物の特徴を形どった様々な姿形をしたモアイは、製造工場ラノ・ララク(Rano Raraku)で作製されては各地へと運ばれました。
長い間モアイ作りに勤しみつつ、平和に暮らしていた先住民。
しかしながら、人の増加とともに争いが絶えなくなり、「モアイ倒し戦争」なる部族間の抗争の末、島中の全てのモアイは倒されてしまいました。
その際に、”魂が宿る” と信じられた珊瑚礁で作られた目も破壊されたため、今日のモアイは ”無表情” となったのです。
そんな無表情なはずのモアイですが、空がどんより雨の日にはなぜか泣いているようで。
そして、真っ青な空に晴れた日には笑っているように見える不思議。
燃えるような朝焼け。
コバルトブルーの海。
突然のスコールと雨上がりの虹。
黄金色の夕暮れ。
モアイ像と背景に広がる豊かな自然のコラボレーションで、どんな一瞬を切り取っても絵になってしまう不思議な魅力を持つ島。
イースター島、Done ✔︎
「行きたい場所リスト」を更新。
高い航空券代を払ってでも訪れる価値のある ”絶海の孤島” は、実にユニークでした。
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