まず初めに!今回の旅(日本 → カンボジア)について
【アンコール・ワット】朝焼けに浮かぶシルエットが神秘的!カンボジア国旗にも描かれる”民族の誇り”_#62
シェムリアップのベストシーズンは?
ベストシーズン:11月〜2月
オンシーズン :6月〜2月
今回の旅(2014年5月)= オフシーズン(雨季の始まり)
<ざっくりと言えば...>
湿度が高くて蒸し暑い!
雨季の始まりでスコールが降りますが、日本の梅雨とは異なりしばらく待てば止むので、観光にはそれほど影響ありません。ただし、特に暑い時間帯(11〜14時頃)は避けるのが賢明。
<5月のシェムリアップ>
平均最高気温:35℃
平均最低気温:26℃
降水量:約175mm
<5月の東京>
平均最高気温:23℃
平均最低気温:14℃
降水量:約140mm
【世界遺産】アンコール遺跡群
正式名称:アンコール
登録年 :1992年
遺産種別:文化遺産
アンコール遺跡群はクメール王朝時代に建設された遺跡の総称で、今回は以下の主要な遺跡を訪れました。
①アンコール・ワット
②アンコール・トム
③タ・プローム
④ベンメリア
クメール王朝とは?
→9世紀〜15世紀にかけて長期に渡り東南アジア(タイ 🇹🇭・ラオス 🇱🇦・ベトナム 🇻🇳 の一部)を支配し、カンボジアの元になった王朝。
また、世界三大仏教遺跡のひとつとしても知られます。
・アンコール遺跡群(カンボジア 🇰🇭 )
・ボロブドゥール寺院遺跡群(インドネシア 🇮🇩 )
・バガン遺跡群(ミャンマー 🇲🇲 )
施設情報
時間:↑クリック>Temples
料金:↑クリック>Ticket Prices
要注意!チケット購入方法
アンコール遺跡群を訪れる際に注意したいのは、入場チケットの購入方法。
遺跡入口にチケット売り場はなく、オンライン購入もできません。
遺跡からは離れた場所にあるアンコール遺跡群チケット販売所でのみ購入できるので、他の場所で購入できたとしたらそれは無効なチケットです。
ここで「アンコール・パス(Angkor pass)」を購入すれば、大半の遺跡は入場可能。
入場ゲートがない遺跡も多く、比較的簡単に入れてしまえますが、チケットを所持していないことがバレると罰金を取られるそうなので、ちゃんと購入しましょう。
②アンコール・トム
ざっくり知識
クメール王朝時代に築かれた巨大都市。
クメール語では「アンコール=都市」「トム=大きい」を意味し、広大な敷地に広がるジャングルには遺跡が点在しています。
3km四方の堀にぐるりと囲まれ、入口は5つの城門のみ。アンコール・ワットに最も近い南大門が観光客にとってのメインゲートになります。
また、名作家である三島由紀夫の最後の作品「癩王(らいおう)のテラス」の舞台としても有名。
癩王のテラスとは?
→クメール王朝 ”最盛期” 国王「ジャヤーヴァルマン7世」が、病に苦しみながらもバイヨン寺院を建設していく様子を描いた物語。
ジャヤーヴァルマン7世は、歴代の国王が信仰したヒンドゥー教ではなく、仏教を信仰した仏教徒で、慈善事業にも多く携わった人格者として知られています。
南大門
アンコール・ワットの正門から真っ直ぐ北へ進むと辿り着く南大門は、5つの門の中で最も保存状態が良いとされています。
外堀に架けられた橋の両脇には、人物をかたどった像が一列に並んでおり、これは ”乳海攪拌” の場面を描いたもの。
乳海攪拌とは?
→インドの二大叙事詩に登場する天地創造。(神々と魔族が大蛇「ヴァースキ」を引き合って海を混ぜ、不老不死の薬「アムリタ」を得る物語)
橋に並ぶ像は、まさにヴァースキを引き合っている場面です。
バイヨン寺院
いつ?:12世紀末
誰が?:クメール王朝 ”最盛期” 国王「ジャヤーヴァルマン7世」
最大の特徴は、”クメールの微笑み” と呼ばれる四面像。
上部テラスや第二層にある複数の塔に、”世の中のありとあらゆる人を救う” 観音菩薩をイメージして彫られたもの。(建設者のジャヤーヴァルマン7世をイメージしたなど諸説あり)
バイヨンは、クメール王朝を一時占領していたチャンパ軍(南ベトナムを支配していたチャム族)との戦いで破壊されたアンコール・トムを再建する際、敷地の中心部に新設した寺院。
アンコール・トムの外堀もチャンパ軍の再来に備えて同時に増設されました。
第一回廊・第二回廊(レリーフ)
保存状態が悪い部分が多いですが、アンコール・ワットと同じく回廊にはレリーフ(彫刻)が施されています。
”乳海攪拌” などの他に、バイヨンはチャンパ軍との戦いに勝利した記念に建てられたこともあり、戦いに関する場面が数多く描かれています。
シェムリアップの南に位置する ”東南アジア最大の湖” トンレサップ湖で行われた水上戦を描いたもの。
バイヨン寺院の女神 ”デヴァター”
アンコール遺跡群の至るところで見られる ”デヴァター(Devata)のレリーフ”
ちなみに、デヴァターはヒンドゥー教で「女神」を意味します。
一説によるとバイヨン寺院のデヴァターは、建設者ジャヤーヴァルマン7世の王妃がモデルになったのではないかと推測されています。
上部テラス(中央祠堂)
上部テラス(クメールの微笑み)
バイヨン寺院最大の見どころである ”クメールの微笑み”
上部テラスに多数配置された四面像はひとつひとつ顔が異なりますが、どれも穏やかな笑みを浮かべており、四方八方を眺めるその姿はまるでカンボジアを見守っているよう。
360°ストリートビュー:アンコール・トム
南大門
バイヨン寺院
③タ・プローム
ざっくり知識
いつ?:12世紀末
誰が?:クメール王朝 ”最盛期” 国王「ジャヤーヴァルマン7世」
アンコール・トムの東に位置し、バイヨン寺院と同じくジャヤーヴァルマン7世によって建設された寺院。
仏教寺院として建設されましたが、後にヒンドゥー教寺院へと改修されました。
”大きなガジュマルの木に飲み込まれた” 光景が特徴的で、建物を這うように根付く木々や苔は、長い年月をかけて侵食された歴史を物語ります。
ちなみに、アンジェリーナ・ジョリー主演の映画「トゥーム・レイダー」の撮影地。
タ・プロームの女神 ”デヴァター”
アンコール遺跡群の至るところで見られる ”デヴァター(Devata)のレリーフ”
ちなみに、デヴァターはヒンドゥー教で「女神」を意味します。
アンコール・ワット、トムとは一味異なり、ここで見れるのは ”ガジュマルに飲み込まれた” デヴァター。
根っこの隙間から優雅に微笑む姿が拝見できるレアスポット!
360°ストリートビュー:タ・プローム
【移動】シェムリアップ → ベンメリア
シェムリアップ(Siem Reap)
Prince D' Angkor(宿泊先)
↓ チャーターカー
ベンメリア(Beng Mealea)
④ベンメリア
ざっくり知識
シェムリアップから東に約40kmの場所にあり、アンコール・ワットとの共通点が多いことから、別名は ”東のアンコール・ワット”
タ・プロームと同じくガジュマルの木に飲み込まれた遺跡ですが侵食が激しく、その佇まいはジブリ映画「天空の城ラピュタ」の世界観さながら。
滅びの呪文 ”バルス” を受けたような崩壊具合!で、発掘当初から大きく修復されることなくありのままの姿が残っています。
瓦礫の山に木漏れ日が差し込み、まるで廃墟と化した姿さえどこか神秘的に見えるスポット。
360°ストリートビュー:ベンメリア
伝統舞踊:”天女の舞” アプサラダンス
アプサラダンスは、煌びやかな衣装をまとった女性たちが妖艶に舞う宮廷舞踊。
インド神話に登場する天女アプサラスが語源になったことから、別名 ”天女の舞” と呼ばれます。(ちなみに、天界に住むアプサラスは地上では水鳥に扮して水辺に住んでいるとか。)
アンコール遺跡群の至るところでは、デヴァターと呼ばれる女神のレリーフ(彫刻)が見られますが、その多くはアプサラダンスを踊る姿を描いています。
そんな伝統舞踊を気軽に楽しめるのは、シェムリアップ中心部のレストラン「クーレン(Koulen)」のディナーショー。
動画で見る アプサラダンス
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