まず初めに!今回の旅(日本 → ギリシャ)について
【ザキントス島】極上の青!シップレック・ビーチでジブリ映画「紅の豚」の世界に浸る!_#30
断崖絶壁にそびえる修道院!?
メテオラ(Μετέωρα)とは、ギリシャ語で ”空中に吊り上げられた” を意味する言葉。
さて、空中には一体何があるのでしょうか?
答えは、修道院。
「メテオラ修道院群」とも呼ばれるギリシャ中部のこの一帯には、生い茂る緑の中の断崖絶壁に修道院が点在するユニークな光景が広がっています。
ザキントス島のシップレックビーチ(Shipwreck Beach)に続き、断崖絶壁系が多いギリシャの絶景。
【移動】アテネ → カランバカ
アテネ(Athens)
アテネ駅
↓ 列車(約4時間)
・鉄道会社:Hellenic Train
カランバカ(Kalambaka)
カランバカ駅 ※メテオラの最寄駅
↓ 徒歩
Kosta Famissi(宿泊先)
NOTE
・直通列車は、1日に1本のみ
下り:アテネ発(早朝)→ カランバカ着(昼)
上り:カランバカ発(夕方)→ アテネ着(夜)
・宿泊先は「Booking.com」にて予約
カランバカ方面へ向かう列車は他にも数本ありますが、途中駅(ファルサラ駅)での乗り換えが必要となります。
また不思議なことに、乗継ぎより直通の方が遥かに運賃が安いので、結局は早起きをして早朝の直通列車に乗るのがベター。
チケット購入方法は、主に以下2つ。
・アテネ駅で直接購入
・Webサイト(Hellenic Train)でオンライン購入
私は出発前日にアテネ駅で直接購入しましたが、駅のスタッフ曰く「往復チケットを購入すると20%OFFになる」とのことでした。
ただ、ギリシャでは列車の遅延は日常茶飯事。時には数時間単位で止まることもあると聞いていたので、帰りのチケットはカランバカ駅で購入することに。
結果的には、列車はほぼ定刻通り。後の祭りですが、往復チケットを買っておけば良かったと後悔したことは言うまでもありません。
カランバカ(メテオラ)のベストシーズンは?
Best!:5月〜6月、9月
Good:4月〜10月
今回の旅(2019年6月)= ベストシーズン!
<ざっくりと言えば...>
太陽が燦々!気温は高いですが、湿度が低くて空気がカラッとしているので過ごしやすい気候です。
<6月のカランバカ>
平均最高気温:27℃
平均最低気温:12℃
降水量:約30mm
<6月の東京>
平均最高気温:26℃
平均最低気温:18℃
降水量:約165mm
【世界遺産】メテオラ
正式名称:メテオラ
登録年/種別:1988年/複合遺産
カランバカ ⇄ メテオラは歩くこともできますが、距離はそこそこあります。
また、メテオラには6つの修道院が散らばっているので、行きはバスで直行して、修道院を巡りつつカランバカまで徒歩で戻るのがおすすめ!
NOTE
・経路:
カランバカ(KTEL Bus Station)
↓
カストラキ経由
↓
メガロ・メテオロン修道院
・所要時間:約30分
・運賃:€ 1.8
バスはカランバカのメイン通りを抜けて、カストラキという小さな町を経由しながら山道を登り、メテオラへと向かいます。
バスの終点は、メガロ・メテオロン修道院(Great Meteoron)
6つの修道院の内で一番奥地にあり、最大規模!崖と一体化するように建設されたその光景は圧巻です。
そんなメガロ・メテオロンを一通り観光したら、あとはメテオラに散らばる残りの修道院を思いのままに巡るだけ。
修道院の合間にはビューポイント(展望台)がいくつかあり、緑に囲まれたカランバカやカストラキの町を見渡せる抜群の眺め!
修道院巡りの休憩がてら、立ち寄ってみることをおすすめします。
ビューポイント(Meteora Observation Deck)付近には、カランバカへと繋がるフットパス(小道)があります。
未舗装で少々険しい箇所もありますが、森の中なので日差しの暑い夏の日でも比較的涼しく歩けるハイキングコース。
崖の上に建設されたアギア・トリアダ修道院(Agios Triadas)を真下から眺められるポイントもあり、最終的にはカランバカの外れに辿り着くので、おすすめのカランバカへの帰り方。
メテオラ観光はカランバカに1泊がベスト!
アテネ駅 発(早朝)
↓ 直通列車
カランバカ駅 着(昼)
↓ バス
メテオラ観光(約4時間)
↓
カランバカ駅 発(夕方)
↓
アテネ駅 着(夜)
以上の行程を踏むことで、実はアテネからの日帰り観光が可能です。
ただし、メテオラは広大なので修道院から修道院への移動にも時間がかかり、かなり急ぎ足になります。また、列車が遅延してしまえば予定はすべて狂うことから、やはりカランバカには1泊するのがおすすめ!
ちなみに、カランバカのホテルには ”メテオラビュー” と呼ばれるバルコニーからメテオラの風景を楽しめる部屋タイプがあります。
夏場のサンセットは21時頃。バルコニーから夕日に染まるメテオラを眺めつつギリシャビールなんかを飲んだら、これはもう贅沢なひとときを味わえます。
”俗世との交流を絶つ” ために建設された修道院
元々この一帯は、俗世との交流を持つことを良しとしない修道士が密かに住み着いた場所。
14世紀頃には、当時の戦火を避けるように多くの修道士が移り住んだことがきっかけでコミュニティーが生まれ、修道院も建設されて栄えるようになりました。
実は、この地で生活する修道士は今も存在しており、観光客でごった返す日中にもその姿を目にすることができます。
俗世との交流を断つための場所であったはずが、皮肉にも俗人が絶え間なく訪れる観光地へと姿を変えたメテオラ。
メテオラは世界遺産の中でも珍しく、”人が作る” 文化遺産と ”自然が作る” 自然遺産の両方の基準を満たす「複合遺産」に種別されます。
オレンジと緑のコントラストが絶妙な世界!
ギリシャといえば青い海や白い外壁の家など、国旗をイメージさせるような青と白の風景が多いですが、一味違う世界を楽しめるのがメテオラの旅。
360°ストリートビュー:メテオラ
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