カンボジアについて
首都:プノンペン(Phnom Penh)
時差:-2時間/サマータイムなし
面積:約18.1万㎢ < 日本(約37万㎢)
人口:約1,640万人 < 日本(約1.2億人)
言語:カンボジア語
通貨:リエル(៛)
お国柄を表す!カンボジアの国旗
中央の建物はアンコールワット。政変により何度かデザインが変わったが、 民族の誇りであるアンコールワットは常に描かれている。
出典:世界の国境
シェムリアップのベストシーズンは?
Best!:11〜2月
Good:6〜2月
今回の旅(2014年5月)= オフシーズン(雨季の始まり)
<ざっくりと言えば...>
湿度が高くて蒸し暑い!雨季の始まりでスコールが降りますが、日本の梅雨とは異なりしばらく待てば止むので、観光にはそれほど影響ありません。ただし、特に暑い時間帯(11〜14時頃)は避けるのが賢明。
<5月のシェムリアップ>
平均最高気温:35℃
平均最低気温:26℃
降水量:約175mm
<5月の東京>
平均最高気温:23℃
平均最低気温:14℃
降水量:約140mm
【移動】成田 → シェムリアップ
成田(Narita)
↓ ベトナム航空(6.5時間)
ホーチミン(Ho Chi Minh)
タンソンニャット国際空港(SGN)
↓ ベトナム航空(1時間)
シェムリアップ(Siem Reap)
シェムリアップ国際空港(REP)
↓ タクシー 経路はMapで↓
Prince D' Angkor(宿泊先)
NOTE
・航空券は「Skyscanner」にて予約
・宿泊先は「Booking.com」にて予約
【世界遺産】アンコール遺跡群
名称:アンコール
登録年:1992年
種別:文化遺産
アンコール遺跡群は、クメール王朝時代に建設された遺跡の総称。(今回訪れたのは、以下の主要な遺跡)
① アンコール・ワット
② アンコール・トム
③ タ・プローム
④ ベンメリア
クメール王朝とは?
→9世紀〜15世紀にかけて長期に渡り東南アジア(タイ 🇹🇭・ラオス 🇱🇦・ベトナム 🇻🇳 の一部)を支配し、カンボジアの元になった王朝。
また、世界三大仏教遺跡のひとつでもあります。
・ボロブドゥール寺院遺跡群(インドネシア 🇮🇩 )
・バガン遺跡群(ミャンマー 🇲🇲 )
・アンコール遺跡群(カンボジア 🇰🇭 )
施設情報
時間:↑クリック>Temples
料金:↑クリック>Ticket Prices
要注意!チケット購入について
アンコール・ワットを訪れる際に注意したいのは、入場チケットの購入について。
遺跡入口にチケット売り場はなく、遺跡とシェムリアップ中心部との中間地点にあるチケット販売所で購入します。(現在は、公式HPよりオンライン購入も可能)
アンコール・ワットで外せないのはサンライズ鑑賞ですが、まず始めに販売所に立ち寄る必要があるので、時間に余裕を持って向かうことをおすすめします。
アンコール・ワット
MEMO
いつ:12世紀
時代:クメール王朝
誰が:国王 スールヤヴァルマン2世(Suryavarman II)
カンボジアの国旗にも描かれ、 ”民族の誇り” とされるアンコール遺跡群の代表格。
クメール語で「アンコール=都市」「ワット=寺」を意味し、元々は、インド神話における最高神ヴィシュヌに捧げるヒンドゥー教寺院として、約30年もの歳月をかけて建設されたものですが、16世紀に仏教寺院へと改修されました。
最高神とは?
→以下3つの神。三神一体(トリムルティ)と呼ばれるヒンドゥー教の教えでは、これらの神は本来は一体であり、3つの姿で現れているものとされる。
① ”創造神” ブラフマー(Brahma)
② ”維持神” ヴィシュヌ(Wisnu)
③ ”破壊神” シヴァ(Siwa)
創造・維持・破壊を神とする理由は「この世界は発生と消滅を繰り返す」と考えられているから。
世界は ”創造” され、 ”維持” され、やがて ”破壊” されますが、破壊は必ずしもネガティブな意味ではなく、次なる創造のためとされています。
サンライズ鑑賞
アンコール・ワットに来たら外せないのはサンライズ鑑賞。
遺跡の正面は西を向いており、背後に朝日が昇るので完全に逆光ですが、アンコール・ワットのシルエットが暗闇から浮かび上がる光景は神秘的。
ちなみに、年に2回の春分と秋分の日には中央祠堂の真後ろから太陽が昇るように設計されています。
サインライズ目当てに多くの観光客が集まるため混雑感は否めませんが、一見の価値ありです。
午後のアンコール・ワット観光
シェムリアップは年間を通して高温多湿。
遺跡内の回廊には屋根がありますが、それ以外の場所では日光を遮るものがあまりないので、もちろん観光するなら午前中がベター。
午後は観光客が若干減るため、裏を返せばゆっくり観光できるかもしれませんが、炎天下なので熱中症には注意が必要です。
聖池
16世紀に掘られたとされる聖池は、 ”水面に反射したアンコール・ワット” を収められる撮影スポット。
遺跡を正面から捉えられるかつ障害物がない場所なので、サンライズ鑑賞時には池の周りに多くの人が集まります。
今回は乾季の終わりに当たる時期なので、これは水量が最も少ない状態。(雨季を通して水が十分に張るとより綺麗な反射が見られます)
デヴァター(女神)
アンコール遺跡群の見どころのひとつであるデヴァター(Devata)のレリーフ。
デヴァターとはヒンドゥー教で ”女神” を意味し、レリーフの多くはカンボジアの伝統舞踊である ”天女の舞” アプサラダンスを踊る姿を描いており、アンコール・ワットの敷地内には2,000以上ものデヴァターのレリーフが施されています。
その表情や姿は千差万別ですが、中でもユニークなものとして有名なのは ”歯を見せて笑うデヴァター” で、西塔門の近くに施されているものです。
回廊(ギャラリー)
第一回廊
第一回廊(東西200m × 南北180m)の壁面には、インド神話や歴史を題材にしたストーリー仕立てのレリーフが施されています。
全長約800mもの長さを誇り、絵巻物のように次から次へと続く圧巻のレリーフは、アンコール・ワットの見どころのひとつ。
<第一回廊>
❶ Battle of Kurukshetra(西面_南)
インドの叙事詩「マハーバーラタ」(パーンダヴァ族とカウラヴァ族の争いの物語)
❷ Battle of Lanka(西面_北)
インドの叙事詩「ラーマーヤナ」(ラーマ王子が誘拐された妻を取り戻すため、ランカー島で魔王ラーヴァナと戦う物語)
❸ Battle of the Gods(北面_西)
❹ Krishna Defeats Bana(北面_東/東面_北)
インド神話の最高神ヴィシュヌの化身「クリシュナ」が、怪物バーナと戦う場面
❺ Churning of the Ocean of Milk(東面_南)
乳海攪拌回廊と呼ばれ、インドの二大叙事詩に登場する天地創造(神々と魔族が大蛇ヴァースキを引き合って海を混ぜ、不老不死の薬「アムリタ」を得る物語)
❻ Heaven and Hell(南面_東)
上段に天国へ昇った人々、中段に閻魔大王らとその裁きを待つ人々、下段に地獄へ落ちた人々を描く
❼ The Army of Suryavarman II(南面_西)
歴史回廊と呼ばれ、アンコール・ワットの建設者「スールヤヴァルマン2世」と側近などを描く
<第一・第二回廊の間>
❽ 1000 Buddhas
千体仏の回廊と呼ばれ、仏像が設置されていたが、クメール・ルージュ(ポル・ポト派とも呼ばれたカンボジアの政治勢力)により破壊された
最高神ヴィシュヌを彷彿とさせる姿で、玉座に座るスールヤヴァルマン2世を描いたレリーフ。
チャンパ王国(現在のベトナム南部)を征服して、王朝の領土を最大に広げたことから ”征服王” と呼ばれ、クメール王朝の最盛期に君臨した王。
ヴィシュヌを厚く信仰しており、また、絶大であった自らの権力を神格化したため、自身のレリーフにヴィシュヌの要素を取り入れたものと考えられます。
第二回廊
第二回廊(東西115m × 南北100m)には、第一回廊のようなレリーフはありません。
外壁には、風や光を取り込むために設置された算盤のような形状の連子窓(れんじまど)が並び、その間には、宮廷に仕えた女官をモデルにしたとされるデヴァター(女神)のレリーフが見られます。
第三回廊
第三回廊(約60m × 60m)は急勾配の階段を上った高さ約13mにあり、 ”神の領域” とされています。
回廊の内側は十字の回廊で区切られ、その4つの空間は沐浴の場所とされていました。
そして、回廊の四隅とその中央には祠堂(しどう)が置かれており、ここが聖池からも見えたアンコール・ワットを象徴する部分。
遺跡全体でヒンドゥー教の宇宙観を表現したとされるアンコール・ワット。
地上約65mの高さを誇る中央祠堂は、 ”神々が住む世界の中心にそびえる聖なる山” とされる須弥山(メール山)を、第三〜第一回廊はヒマラヤ山脈を、環濠は大海原をイメージしています。
また、中央祠堂は儀式が行われる場所であり、最高神ヴィシュヌが降臨し、そこで王は神と一体化するものと信じられていたのです。
360°ストリートビュー:アンコール・ワット
聖池
第一回廊
第三回廊
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