
まず初めに!今回の旅について
【ルート紹介】ウザいのになぜか心惹かれる国!1ヶ月半でインドを女子ひとり旅_#88
【移動】チェンナイ → プドゥチェリー
チェンナイ(Chennai)
Stay Court(宿泊先)
↓ Uber(約45分/R220)
10:00発
バス会社オフィス(NueGo/CMBT)
↓ 中距離バス(4時間) Map参照↓
・運賃:Rs400
プドゥチェリー(Puducherry)
13:55着
バス会社オフィス(NueGo/Puducherry)
↓ トゥクトゥク(約10分/R150)
TRU COMFORT(宿泊先)
NOTE
・バスは「redBus」にて予約
・宿泊先は「Booking.com」にて予約
プドゥチェリーの気候は?
<今回の旅(2025年2月)時点では...>
蒸し暑いので1日中TシャツでOK。これでもまだ気温は低く雨も少ないので観光には良い時期。
<2月のプドゥチェリー>
平均最高気温:29℃
平均最低気温:23℃
降水量:約10mm
<2月の東京>
平均最高気温:10℃
平均最低気温:4℃
降水量:約65mm
プドゥチェリー

独立前のインドはそのほとんどがイギリスの植民地でしたが、プドゥチェリーはフランスによる植民地支配を受けた地域。かつてはフランス語読みでポンディシェリーと呼ばれ、2006年に現地のタミル語に改名されました。
現在は、遠く離れた地域に位置しながらも同じく元フランスの植民地であった3つの町とともにポンディシェリー連邦直轄領として一括されています。連邦直轄地とは「インド連邦政府によって管理される地区」であり、州には属しません。
雑多な印象のいわゆる ”インドらしさ” があまりないプドゥチェリー。軒先には綺麗な花が飾られて割合に整然としており、どこかにフランスを感じさせる町並み。
また、南インド料理をベースとしながらもフランスに影響を受けた美味しい料理が楽しめる町としても知られ、カレー三昧になりがちなインドでこうした食を楽しめるというのも中々ユニーク。
そんなプドゥチェリーの観光に関しては基本徒歩。Uberは利用できないので、必要ならば料金交渉の上でトゥクトゥクに乗りましょう。
徒歩でプドゥチェリー観光
プドゥチェリーは小さな町なのですべては徒歩圏内。特筆すべきものといえば「オーロビンド・アシュラム」ですが、その他に見どころが多いわけでもなく、1日もあれば見尽くしてしまいます。
美味しい料理を楽しみつつ、海を眺めながらのんびりするような滞在になるので、チェンナイあたりに来る機会があれば併せて訪れてみる程度がおすすめです。
オーロビンド・アシュラム
オーロビンド・アシュラム(Sri Aurobindo Ashram)は、インド人の「オーロビンド・ゴース」と彼の協力者であったフランス人の「ミラ・アルファッサ」によって、1926年に設立されたアシュラム。
アシュラムとは元々、宗教における精神的な指導や瞑想に適する人里離れた森林や山岳地帯にある僧院、修道院を指すものでしたが、現在ではヨガの道場をアシュラムと呼んだり、オーロビンド・アシュラムのように指導者の下でメンバーの精神的成長を促すために形成されるコミュニティを指すこともあります。
オーロビンドは反英運動におけるリーダーのひとりとして活動したことから投獄され、その後、警察から逃れるために仏領であるプドゥチェリーに辿り着き、4年に及ぶヨガ修行を行いました。
ヨガといえばエクササイズを想像しがちですが、本来のヨガは「瞑想をメインとする宗教的な修行法」であり、精神を統一させ、ヒンドゥー教徒の人生における究極の目標である「輪廻からの解脱を目指す」というもの。
オーロビンドはヨガ修行によって得たものを人々に伝えるために著書を残し、また、ミラ・アルファッサとともにアシュラムを設立しましたが、その後まもなく世俗を離れて生活するために姿を消します。
一方のミラ・アルファッサは、元々霊的なものやオカルトに興味があり、オーロビンドを訪ねてプドゥチェリーにやってきました。そして、アシュラムを実質的に運営し、信者からは ”ザ・マザー” の愛称で親しまれた人物。
オーロビンド亡き後の1968年には、プドゥチェリー近郊にオーロヴィル(Auroville)と呼ばれるコミュニティーを建設。「世界中の人が、国籍、思想、信条を越えて調和することを目指す」とする理想郷的なオーロヴィルには現在も、世界中から集まる人々が暮らしています。

町の中心部に佇むアシュラムは、パステルグレーのモダンな建物。
敷地中央にはオーロビンドとザ・マザーが眠る白大理石のサマーディ(The Samadhi)が置かれ、その周りには瞑想にふける信者たちが集まります。
誰でも入場可能ですが撮影は固く禁止されており、入口でスマホの電源をオフにさせられるほど厳しくチェックされます。
ポンディシェリー・ビーチ

海沿いの町であるプドゥチェリーには中心部から徒歩すぐの場所にビーチがありますが、波が高く、遊泳禁止。
チェンナイと同じくベンガル湾を望むビーチですが、マリーナ・ビーチに比べるとこじんまりとしており、地元の人の憩いの場。海岸沿いにはプロムナードが設けられていて、あてのない散歩もおすすめです。
暑さが和らぐ夕暮れ時には、家族連れやカップル、ひとり黄昏れる人など、どこからともなく人が集まってきて、そこが小さな町であろうが賑わいを見せてしまうのが世界一の人口を誇るインド。この1ヶ月半の旅では、至るところでその人の多さを実感させられています。

ヒンドゥー教寺院(Sri Varadaraja Perumal Temple)

ヴァラダラジャ・ペルマル寺院(Sri Varadaraja Perumal Temple)は、ヴィシュヌ神を祀るヒンドゥー教寺院。
ヴァラダラジャもペルマルもヴィシュヌの化身。また、Sri(シュリー)とは英語における「Mr.」や「Ms.」に相当する敬称で、ヒンドゥー教の神々にも使われます。
基本的にヒンドゥー教寺院はカラフルですが、この寺院は特にそれが顕著で目の覚めるような色使い。壁や天井一面に神々の絵画や彫刻が施され、まじまじと近くで見ると夢に出てきそうなほどに独特でリアルなタッチ。

白い牛とともに描かれているのは、ヴィシュヌの化身であるクリシュナ。インドで非常に高い人気を誇る ”愛の神様” として知られています。
クリシュナは牛飼いの美少年であり、横笛(バーンスリー)の音色で女性たちを魅了するという色男。ちなみに、デリーからアグラに向かう途中にあるマトゥラー(Mathura)と呼ばれる町がクリシュナの生誕地とされています。
ヴィシュヌとその化身、シヴァなど、ヒンドゥー教の神は青い肌で描かれることが多々あります。本来は浅黒い肌色なのですが、黒や褐色だとよくわからないため青で表現するようになったそうで、また、青はインドでは特別な色であり、広い空や深い海のような無限さや永遠の命も象徴します。
ヴィシュヌは世界が危機に陥った時、人々や宇宙を救うために様々な姿に変わって現れると信じられており、その別の姿で現れることをインド神話ではアヴァターラ(Avatāra)と呼びます。そう、私たちにも馴染み深いアバターという言葉は、実はインド神話が語源なのです。
フランス仕込みの美味しい料理
南インド料理をベースとしながらも ”美食の国” フランスに影響を受けた美味しい料理が楽しめる町であるプドゥチェリー。遥々この町に来たのなら、小洒落たレストランやカフェに立ち寄って、ぜひその料理を堪能してみましょう。
ガレット at Crêpe In Touch

フランス北西部のブルターニュ地方(Bretagne)発祥のそば粉で作るクレープであるガレットは、チーズや卵、ハムやベーコンなどの具材を入れて折りたたむ、甘くない料理。
実際のガレットの味はフランス仕込みを彷彿とさせる本格的なもので、もはやインドにいることを忘れてしまいそうなほどに店内もモダンかつお洒落。

タコのマリネ at Les Saveurs

マリネとはフランスの調理法の一種で、肉・魚・野菜などを酢やレモン汁などから作る汁に浸した料理。海岸沿いの町プドゥチェリーの新鮮なタコは弾力があり、レモンベースのソースも爽やかで美味しい一品。
また、料理のお供にインドビール「KINGFISHER」を注文。
ヒンドゥー教において飲酒は好ましくないとされることや、アルコールを扱うにはライセンスが必要なことなどもあり、インドでは小売店やレストランなどでアルコールを見かけることはあまりありません。
禁酒法がある州や高い酒税がかかる州など、州によって飲酒に関する法律も異なりますが、政府直轄領のプドゥチェリーには酒税がないこともあり、アルコールを扱う店が多く、レストランでも気軽に注文できます。

【移動】プドゥチェリー → バンガロール
プドゥチェリー(Puducherry)
TRU COMFORT(宿泊先)
↓ トゥクトゥク(約10分/Rs200)
7:30発
バス会社オフィス(NueGo/Puducherry)
↓ 中距離バス(4時間) Map参照↓
・運賃:Rs500
チェンナイ(Chennai)
11:25着
Guindy Metro
↓ メトロ(約10分)
Airport metro
↓ 徒歩(約5分)
16:45発 →18:45発(2h遅れ)
チェンナイ国際空港(MAA)
↓ IndiGo(1時間)
・運賃:Rs2,850
バンガロール(Bangalore)
17:45着 →19:45着(2h遅れ)
ケンペゴウダ国際空港(BLR)
↓ Uber(約1時間/Rs900)
Narthaki Boutique(宿泊先)
NOTE
・バスは「redbus」にて予約
・航空券は「Skyscanner」にて予約
・宿泊先は「Booking.com」にて予約
バンガロールの気候は?
<今回の旅(2025年3月)時点では...>
気温は高いので1日中TシャツでOK。高原に位置するため湿度は低く快適で、観光にも良い時期。
<3月のバンガロール>
平均最高気温:33℃
平均最低気温:20℃
降水量:約5mm
<3月の東京>
平均最高気温:13℃
平均最低気温:6℃
降水量:約100mm
バンガロール
カルナータカ州(Karnataka)に位置するバンガロールは、標高約900mのマイソール高原にあることから涼しくて穏やかな気候が特徴。
バンガロールとはイギリスによる植民地時代の名称で、2006年には現地のカンナダ語で ”豆の街” を意味するベンガルールに改称されています。
”インドのシリコンバレー” とも呼ばれる言わずと知れたIT産業の中心地。世界を牽引する大企業のMicrosoftやGoogleなどのCEOはインド出身者が多く、まさにインドはIT大国です。
ここまでIT産業が栄えたのは、英語が準公用語であるため、取引において言語的な支障がないこと。また、アメリカとインドの間には時差が12時間あり、24時間体制での業務に好都合なこと。このような理由からアウトソーシング事業が発展しました。
また、職業の選択肢が生まれつき決まるカースト制(ジャーティ)の存在も影響しており、新分野であるIT産業はカーストに囚われず、自身の道を切り開くチャンスとなり得たのです。
そんなバンガロールには観光客にも割と使い勝手の良いメトロが走っており、Uberでタクシーやトゥクトゥクも利用可能。観光に関してはどこへ行くにも不自由はありません。
メトロ(+トゥクトゥク)でバンガロール観光
お洒落なショップやレストランが入るショッピングモールが多く、街も比較的に整備されているバンガロールは、気候なども考慮に入れると恐らくインドで最も住みやすい街。
ただし、観光スポットはさほど多くなく、便利なメトロも走っているため、1日もあれば見尽くしてしまいます。立派な国際空港があり、かつて存在したマイソール王国の首都マイソール(Mysore)などにも近いため、他の街を訪れるための通過点としてさくっと滞在するくらいがおすすめです。
バンガロール・パレス

バンガロール最大の見どころであるパレスは、19世紀後半、マイソール藩王国の君主「チャーマ・ラジェンドラ10世」によって建設されたもので、イギリスのウィンザー城がモデルになっています。
マイソール王国は14世紀末〜20世紀中頃にかけて存在したヒンドゥー教の王朝で、19世紀頃からはイギリスの支配下で一定の自治を認められた地方政権「マイソール藩王国」として存続し、1947年のインド独立時にインド連邦に併合されました。
マイソールには ”インドで最も裕福なマハーラージャ(Maharajah)” がいたことで知られています。マハー=偉大、ラージャ=王を意味し、王や貴族などをラージャと呼び、その中でも強力な権力を持つ場合にはマハーラージャと呼ばれました。
実は、マハーラージャは現在のインドにも非公式に存在します。バンガロール・パレスもマイソール王国の血を引くマハーラージャによって所有されているもので、私有地の一部を公開しているのです。
入場料(2025年3月)
Rs500
ティプー・スルターンズ・サマー・パレス

18世紀後半、マイソール王国の君主「ティプー・スルターン」が夏を過ごすために建設した木造建ての離宮。
ティプー・スルターンの父「ハイダル・アリー」は、イスラム教徒でありながらヒンドゥー教王朝であるマイソール王国の高官になり、さらには国王の地位を奪い取って自らをスルタン(イスラム国家における君主の称号)と称し、王国を支配した人物。
軍事的才能があり、南インドに進出してきたイギリス東インド会社の勢力に抵抗してマイソール戦争(1767年〜)を戦いましたが、第二次マイソール戦争のさなかに死去し、息子のティプー・スルターンがその跡を継ぎました。
彼にもまた軍事的才能があり、イギリスを相手に正面から戦いを挑んで目覚ましく活躍したことから ”マイソールの虎” の異名で恐れられたそうですが、第四次マイソール戦争ではイギリスに敗北して戦死しました。
そして約30年も続いたマイソール戦争は終結。スルタンによる支配も終焉したマイソール王国は、イギリス支配下に置かれるマイソール藩王国となるのです。
入場料(2025年3月)
Rs250(card)
※チケット購入はオンラインのみ(入口でQRコードを読み取ってカード支払)
Narthaki Boutique(宿泊先)
↓ 徒歩(約5分)
Majestic
↓ メトロ Green Line(約5分)
Krishna Rajendra Market
↓ 徒歩すぐ
ティープー・スルターンズ・サマー・パレス
カボン公園(Sri Chamarajendra Park)

街中心部にあるランドマーク的なカボン公園。正式名称はチャーマ・ラジェンドラ公園(Sri Chamarajendra Park)で、19世紀後半に造園された当時のマイソール藩王国の君主「チャーマ・ラジェンドラ10世」の名前が由来です。
広大な敷地には子ども向けの小さな遊園地や水族館もあるため家族連れはもちろん、散歩やランニング、昼寝する人など、多くの人々で賑わうスポット。高地であることから比較的涼しいバンガロールでは、あてのない散歩も気持ちが良いもの。
散歩の後は公園の南東方面に向かいましょう。その先には、お洒落なレストランやショッピングモールが並ぶ洗練されたエリアであるアショック・ナガー(Ashok Nagar)が広がります。
Narthaki Boutique(宿泊先)
↓ 徒歩(約5分)
Majestic
↓ メトロ Purple Line(約5分)
Cubbon Park
↓ 徒歩すぐ
カボン公園
ヒンドゥー教ではタブーな牛肉
インド国民の約80%が信仰するヒンドゥー教において、最高神シヴァの乗り物である牛は神聖な動物で殺すことはタブーとされているため、牛肉を食べないイメージがあるインド。
それにも関わらず、牛肉を提供するレストランが多数存在することで有名なバンガロール。その理由は、IT産業の中心地として若者やグローバル人材が集まるためにリベラル(自由主義)な文化が根付いており、牛肉が必ずしもタブーとはされていないからだそう。
また、インドの人口数(14億人)を考えれば、ヒンドゥー教以外の約20%=2.8億人。日本人口の2倍以上もの人は、牛肉を食べることをタブーとしていないのです。
ちなみに、神聖な動物に水牛(バッファロー)は含まれません。そのため、バッファローミートを使用してメニュー上は ”ビーフ” と書いている店も多くあるそうです。

アショック・ナガーの閑静な住宅街にひっそりと佇むレストラン(Portland Grill & Cafe)で食べたテンダローイン・ステーキ。
インド産牛を使用し、安価で美味しいシャトーブリアンを食べられることで有名なレストラン。興味本位で訪れましたが、さほど空腹でもなかったので一番量の少ないテンダローインを注文。
インド旅を始めて約1ヶ月。カレー三昧だったこともあり、久々の牛肉は確かに美味しい!ですが、値段相応であることは念頭に置いた方が良いかもしれません。
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【ハンピ】自然が生んだ岩だらけの絶景に溶け込む「ヴィジャヤナガル王国」の繁栄の跡_#98
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