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まず初めに!今回の旅(日本 → ベトナム)について
【ホイアン】ベトナム人にも人気の観光スポット!カラフルなランタンが夜空を彩る世界遺産の町_#76
マーブルマウンテン(五行山)
昔からパワースポットとして崇められ、ダナンの象徴として知られるマーブルマウンテン。
大理石でできた5つの山で構成されることから五行山とも呼ばれ、陰陽五行説から引用したモック (木)・ホア (火)・キム (金)・トゥイ (水)・トー (土)という名前がそれぞれの山に付けられています。
また、16世紀に中国で生まれた小説「西遊記」に登場することでも知られる山。
天界を乗っ取るために暴れ回った孫悟空は、お釈迦様によって500年間幽閉されることになるのですが、その場所こそが五行山。
その後、三蔵法師に助け出された孫悟空は罪を償うことを誓い、天竺への旅が始まります。
西遊記とは?
→三蔵法師が孫悟空・猪八戒・沙悟浄を従えて、苦難を乗り越えながら「天竺(インド)」を目指す物語。(物語のモデルとなったのは、唐の時代に中国からインドへ渡り、仏教の経典を持ち帰った僧侶の長年の旅)
5つの山で構成されていますが、観光スポットとして大々的に公開しているのは最大かつ中心的な山である「トゥイ・ソン(水山)」なので、五行山やマーブルマウンテンといえば、トゥイ・ソンを指すことになります。
トゥイ・ソンの中腹〜山頂にかけては、仏像が安置された洞窟や寺院、見晴らしの良い展望台がいくつもあり、そのすべてをゆっくりと見て回る場合の所要時間は約2〜3時間。
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「サクッと要所だけ見たい!」という場合は、以下からピックアップするのもあり。
1. サーロイ塔(Xa Loi Tower)
8. 展望台(The highest peak)
9. ホアギエム洞窟(Hoa Nghiem Cave)
10. フィエンコ洞窟(Huyen Khong Cave)
14. 展望台(View point)
15. アンフー洞窟(Am Phu Cave)
とはいえ、五行山は自然あり眺望ありの見応えある場所なので、ぜひとも時間に囚われずにゆっくりと散策することをおすすめします。
入口は東側と南側に2つありますが、どちらから入っても山の中腹にある寺院まではそこそこ急な階段が100段以上続きます。
ただ、これらの階段は ”もうひとつの入口” であるエレベーター(東側の入口近く)に乗ることでショートカット可能です。
エレベーターに乗るためだけのチケット(15.000 ₫)が必要ですが、山の中腹までは一瞬!
正直なところ、洞窟や寺院をひと通り巡ると結構な歩数になり、また、展望台への道に関しては急な階段が続くので、体力にあまり自信がない場合はとりあえずエレベーターに乗るのがおすすめです。
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1. サーロイ塔(Xa Loi Tower)
エレベーターを降りた先にある最初のスポットは、天に伸びる六角形の七重塔。
薄く青みがかったグレーの塔が自然と融合する姿を写真に残そうと、上手く収まる画角を探して四苦八苦。
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中国建築に影響を受けたとされるこのスタイルの塔は、五行山(トゥイ・ソン)内の「タムタイ寺院(Tam Thai Pagoda)」やソンチャ半島(ダナン近郊)の「リンウン寺(Chùa Linh Ứng)」でも見られます。
五重・七重・九重と数に違いはあれど、どれも奇数であることが特徴。その理由は、陰陽説において奇数=陽、偶数=陰とされ、奇数は ”縁起の良い数字” と考えられているから。
陰陽説とは?
→自然界のすべてのものを「陰」と「陽」の相反する2つの要素でとらえる考え方。
相反しつつも一方がなければもう一方も存在し得ず、陽と陰の二気が調和して初めて自然の秩序は保たれるというもの。
例えば、中国から伝わったとされる「五節句」も、桃の節句(雛祭り)は3月3日、端午の節句(こどもの日)は5月5日、七夕の節句(たなばた)は7月7日など、奇数揃いなのは単なる偶然ではありません。
ただ、「奇数が重なると陽の気が強すぎて不吉」とも考えられたことから邪気払いなどが行われ、それが節句行事の始まりとされています。
また、ご祝儀などにおいて割り切れない数字(奇数)が良いとされるのも、陰陽説に基づくものです。
2. リンウン寺院(Linh Ung Pagoda)
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3. タンチョン洞窟(Tang Chon Cave)
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4. 展望台(View point)
展望台への道は基本的に階段が整備されていますが、足場が悪く岩が剥き出しだったり、人ひとりがやっと通れるような狭い部分も多々あります。
また、大理石でできた階段や岩は滑りやすいので、晴れの日でも歩きやすい靴は必須。
雨の日にはとんでもなく滑りやすくなると思うので、負傷者が出ないか心配になるほど。いずれにしても、細心の注意を払うことをおすすめします。
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5. ヴァントン洞窟(Van Thong Cave)
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6. リンナム洞窟(Linh Nham Cave)
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8. 展望台(The highest peak)
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ダナンを一望できる頂上の展望台。
五行山の標高は約100mと低めですが、崖が切り立ったような斜面なので道のりはとにかく急勾配!
頂上に近づくにつれて極端に道は狭くなり、階段の1段1段が高めかつ大理石で滑りやすいので、上りも危険ですが、下りはもっと危険です。
とはいえ、小学生くらいの子どもや高齢の方が無事に下山する姿を見かけたので、慌てずに進めば大丈夫。ただし、雨の日(どのみち景色が悪いので登る人はほぼいないと思いますが)や雨上がりは本当に危ないので要注意です。
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険しい道のりを越えた頂上からの眺めは雄大で、目の前に広がる大海原はもちろん、天気が良ければダナンやホイアン方面の街並みも望めて、疲れも吹き飛ぶほどの大絶景!
次の日は筋肉痛に苦しむことになるかもしれないですが、それでも晴れた日には登る価値ありです。
9. ホアギエム洞窟(Hoa Nghiem Cave)
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10. フィエンコ洞窟(Huyen Khong Cave)
”最強パワースポット” としても知られる五行山のハイライト!
ホアギエム洞窟と内部で繋がっており、他の洞窟とは比にならないほどに巨大な空間で、正面には参拝者を見下ろすように巨大な仏像が鎮座しています。
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高い天井にはポッカリと穴が空いており、時間帯によっては光の筋がスポットライトのように差し込む幻想的な光景を見ることができますが、この穴はベトナム戦争時の爆撃によるもの。
当時の洞窟には、 ”建国の父” と呼ばれたベトナム民主共和国の主席「ホー・チ・ミン(Hồ Chí Minh)」が率いるベトコン(南ベトナム開放民族戦線)が隠れており、米軍からの空爆を受けたのです。
ベトナム戦争とは?
→1960〜75年にかけて、「ベトナム民主共和国(北ベトナム)」とアメリカの支援を受ける「ベトナム共和国(南ベトナム)」との間で続いた戦い。
サイゴン(南ベトナムの首都)陥落により戦いは終結し、南北統一が実現して現在の「ベトナム社会主義共和国」が成立。サイゴンは、1969年に死去したホー・チ・ミンの名前にちなみ ”ホーチミン市” に改称された。
11. タムタイ寺院(Tam Thai Pagoda)
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12. タムトン寺院(Tam Ton Pagoda)
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13. トゥタム寺院(Tu Tam Pagoda)
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14. 展望台(View point)
急勾配の階段で足場が悪く岩が剥き出しの部分もありますが、展望台はすぐそこ。
五行山を構成する山々であるモック (木)・ホア (火)・キム (金)・トー (土) がよく望める場所です。
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カラフルな旗が風になびく展望台。
他のスポットでも見かけましたが、これは仏旗(ぶっき)と呼ばれる ”仏教を象徴する旗” です。
ブッダ(釈迦)がその優れた力を働かせる時には、体から「青・黄・赤・白・樺 (橙)・輝き」の6色の光を放つことから、仏旗は6色(輝きは5色を縦に並べて表現)で構成されています。
また、各色はブッダの体や教えを表現しているそう。
色 | 体の部位 | 教え |
青 | 頭髪 | 定根(じょうこん) ※心の落ち着いた状態 |
黄 | 身体 | 金剛(こんごう) ※何事にも動じないこと |
赤 | 血液 | 精進(しょうじん) |
白 | 歯 | 清浄(せいじょう) |
樺 (橙) | 袈裟 | 忍辱(にんにく) ※何事にも堪え忍ぶこと |
ちなみに、袈裟(けさ)とは ”僧侶が身につける衣装” のこと。インドやタイなどの僧侶が橙色の布をまとう姿はイメージできるのではないでしょうか。
また、そもそも五行山は「陰陽五行説」から引用して名付けられていますが、この説は日本で使用される仏旗の配色にも影響を与えています。
陰陽五行説とは?
→古代中国で誕生した自然科学で、陰陽説と五行説が結合したもの。
陰陽説は、自然界のすべてのものを「陰」と「陽」の相反する2つの要素でとらえる考え方。
五行説は、あらゆるものは「木・火・土・金・水」の5つの要素でバランスを保つという考え方。
陰陽五行説では、木・火は「陽」、金・水は「陰」、土はその中間に属し、これらのバランスによってすべての事象(天地の異変や災い、人間社会の出来事など)を説明できるとされる。
五行説の5つの要素は色で表すと「青 (緑)・赤・黄・白・黒 (紫)」になります。
この解釈に基づいて、日本の寺院では仏旗や五色幕に「樺 (橙)」ではなく「黒 (紫)」を使用する場合が多くあるのです。
15. アンフー洞窟(Am Phu Cave)
五行山(トゥイ・ソン)の麓にあり、フィエンコ洞窟に次ぐ2番目に大きな洞窟。
中腹〜山頂に点在するスポットからは完全に独立した場所にあり、入場には別途チケット(20.000 ₫)が必要です。
入口は駐車場(エレベーター近く)の目の前にあり、チケットは入口横のブースで購入できます。
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アンフー(Âm Phủ)とは、ベトナム語で ”冥界” や ”地獄” を意味する言葉。
洞窟の入口には ”冥界の王” である閻魔大王が待ち受け、その先に架かる橋の下には水に沈みゆく人々の手が見えたりと、なかなか物騒な雰囲気が漂います。
閻魔大王といえば、冥界に送り込まれた死者の罪に判決を下す裁判官的な存在。
ちなみに冥界には、生前の行いのすべてが映し出されるという浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)があり、罪を隠すことはできないとか。嘘がバレれば舌を抜かれるというやつです。
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洞窟内は入ってすぐに「天国ゾーン」があり、天国に導かれるように光の差す方へ階段を登ると展望台に出られます。
また、逆に奥深くの「地獄ゾーン」には地下へ降りる階段があるのですが、薄気味悪い雰囲気。割と遅い時間に訪れてあまり人がいなかったこともあり、大人でもまあまあの怖さ。
天国と地獄、死後の世界観を体感できるユニークな洞窟です。
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施設情報
時間:↑クリック>THÔNG TIN>GIÁ VÉ>Giá vé tham quan
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移動方法
HAIAN Riverfront Hotel Da Nang(宿泊先)
↓ Grab(約20分/150.000 ₫)
マーブルマウンテン(Ngũ Hành Sơn)
NOTE
・Grabとは配車アプリ(東南アジア版のUber)
360°ストリートビュー:マーブルマウンテン
サーロイ塔
ホアギエム洞窟
フィエンコ洞窟
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