事前に知れば旅をもっと楽しめる!日本人の口にもきっと合うエキゾチックな「エジプト料理」_#94

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エジプト料理を知る

日差しが強烈なエジプトでは、人々は日が沈んだ後に活動を始めて続々と街へ繰り出すため、深夜0〜1時頃まで開いているレストランも珍しくなく、街は深夜まで賑わいを見せます。

そういった意味では遅くまで人通りがあり、夜でも割と気軽に出歩ける雰囲気なので、日中の観光後は街へ繰り出して、ディナーはゆっくりとエジプト料理を堪能してみるのがおすすめ。

割と日本人の口にも合う味付けなので、エジプトの食を存分に楽しめるはず!

モロヘイヤスープ(Makka Restaurant)

クレオパトラも愛したと伝えられているモロヘイヤ。不治の病で苦しんでいた古代エジプトのファラオがモロヘイヤのスープを飲んで治ったという伝説から、エジプトでは ”野菜の王様” と呼ばれます。

モロヘイヤは刻むとオクラのような粘り気が出て、ガーリックなどで味が整えられたモロヘイヤスープはパンにもご飯にもよく合います。

エジプトのレストランでは何かを注文するとアエーシと呼ばれるパンが無料で付いてくるので、スープにつけて食べれば最高!

アスワン駅近くの「Makka Restaurant」で注文したモロヘイヤスープ。

レストランのメニューには「ベジタブルスープ」として表示されていたり、また、メニューにない場合でも頼めば出てくることもあります。

シャワルマ(Oasis Palace)

シャワルマとは、羊肉や鶏肉を串に突き刺して回転させながら焼くケバブの一種。トルコ料理のドネルケバブと起源が同じで、シャワルマはレバノン発祥の料理とされています。

ルクソール博物館近くの「Oasis Palace」で注文したシャワルマ。ファーストフードのようにパンに挟むスタイルのシャワルマもありますが、ここではライスに添える上品なスタイルで出てきます。

高級感ある佇まいのレストランですが、割とリーズナブルにエジプト料理を楽しめて口コミ評価も高い人気店です。

ターメイヤ(Sofra)

ターメイヤとは、そら豆にハーブやスパイスなどを混ぜて油で揚げた ”そら豆のコロッケ” で、エジプトにおけるそら豆料理の代表格。肉は使用していないベジタリアン料理で、素材を生かしたあっさりとした味付けのコロッケです。

アエーシ(パン)にターメイヤを挟んで食べるスタイルは、エジプトのよくある朝食だそう。

ルクソール駅近くの「Sofra」で注文したターメイヤ。こんがりとして焼き過ぎのように見えますが、焦げているわけではありません。

窓のない開放的な雰囲気で、内装もお洒落なレストラン。イスラム教のアザーン(礼拝時間の呼びかけ)を流すスピーカーが近くにあり、礼拝の時間になるとエキゾチックなひとときが味わえます。

シシタウーク(Restaurant Pyramids)

シシタウークとは、鶏肉のケバブ。シシ=串を表す言葉なので、まさに焼き鳥です。

ギザの三大ピラミッドの入口(大スフィンクス側)近くの「Restaurant Pyramids」で注文したシシタウーク。

このレストランでは、アエーシ(パン)とともにフムスが無料で付いてきます。

フムスとは、ヒヨコ豆・ゴマ・ニンニク・オリーブオイルなどで作る栄養価の高いペーストで、伝統的な家庭料理。また、イスラム教の教えに基づいて食べることを許可された「ハラルフード」でもあり、反対に禁じられたものは「ハラム」と呼び、その代表といえば豚肉やアルコールです。

ステラビール

イスラム教徒が人口の大半を占めるエジプトでは飲酒する人は少ないものの、一部のキリスト教徒や外国人観光客向けにアルコールは販売されています。

特にビールは人気があり、星のマークの「STELLA(ステラ)」と階段ピラミッドのマークの「SAKARA(サッカーラ)」がエジプト国産の有名なビール。

驚くべきことに、古代エジプト時代からビールは既に存在していたと考えられています。

ピラミッド建設に携わった労働者には、その対価としてパンやビールなどが現物支給されており、今日の私たちのように仕事終わりのビールを楽しんだそう。

それを知ってしまった以上、ピラミッドを眺めながら飲むステラビールは別格です。

コシャリ(Koshary El Tahrir)

コシャリとは、米・マカロニ・スパゲティ・レンズ豆をミックスした上に、トマトソース・フライドオニオンをかけたエジプトのB級グルメであり、エジプト人のソウルフード。

ちなみに、コシャリはアラビア語で ”混ぜる” という意味があります。

カイロを中心に店を構えるチェーン店「Koshary El Tahrir」で注文したコシャリ。

リーズナブルな価格設定なので家族連れや若者たちで賑わっており、観光客向けのレストランではないですが、現地の人々に混ざってリアルなエジプトを楽しめます。

番外編:世界最古の紙(パピルス)を知る

エジプト料理のみでなく、ここで紹介するのはパピルス(papyrus)と呼ばれる古代エジプトの発明品。

パピルスはカミガヤツリ(パピルス草)の茎から作られた ”世界最古の紙” であり、紙を意味するpaperの語源と考えられています。

パピルス草は高さ約2〜3mの水草で、茎の断面が三角形であることが特徴。その茎部分を薄く伸ばし、並べて乾かすことで紙状にします。

古代エジプトにおけるパピルスのおもな使用用途といえば「死者の書」と呼ばれる葬送文書で、新王国時代以降にミイラとともに納められるようになった(日本で言うところの)巻物のようなもの。

紀元後に中国から紙の製法が伝来したことで次第に生産されなくなりましたが、現在では定番土産としての需要があり、エジプト神話に登場する神々を鮮やかに描いたパピルスは至るところで販売しています。

ただ、中にはバナナの葉を使った安価な偽物が多く出回っており、それらは極端に脆く、少し折り曲げただけで折れてしまうそうなので、政府承認の販売店での購入をおすすめします。

ギザの三大ピラミッド近くの「Key of life」は、素敵なパピルスが所狭しと並ぶ政府承認の販売店。陽気なおじさんがパピルスの作り方のデモンストレーションもしてくれます。

パピルスの作り方

① 草の茎部分を切断。
② 茎の皮を剥いで、縦に薄く削ぎ、長い薄片を作る。
③ 薄片を木槌で叩き、ローラーで繊維を潰す。
④ 水に浸けて放置。(柔らかくなった薄片は次第に茶色に変色する。)

⑤ フェルトや布の上に薄片を隙間なく並べ、その上に直角方向に同様に並べて布で覆う。
⑥ 木槌や石で圧力を加えて脱水。
⑦ 乾いた布に挟み、日陰で乾燥。
⑧ 象牙や貝殻で表面を擦って滑らかにする。
完成!

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