【ヘルシンキ郊外】世界遺産の要塞「スオメンリンナ」と赤い木造倉庫群の風景がある町「ポルヴォー」を巡る_#85

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ヘルシンキのベストシーズンは?

Best!:6〜8月 
Good:5〜9月 

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今回の旅(2024年8月)= ベストシーズン

<ざっくりと言えば...>
日本の春秋のような涼しさ。気温が上がった日の昼間はTシャツ1枚でも過ごせますが、朝晩はかなり冷え込むこともあるので、上着は必須です。

<8月のヘルシンキ>
  平均最高気温:19℃
  平均最低気温:11℃
  降水量:約55mm

<8月の東京>
  平均最高気温:31℃
  平均最低気温:23℃
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【世界遺産】スオメンリンナ

世界遺産情報

名称:スオメンリンナの要塞群
登録年:1991年
種別:文化遺産

ヘルシンキ中心部の港からフェリーで約15分、橋で結ばれた6つの島に、死角をなくすように星型の要塞が建設された世界遺産の島。

1748年当時にフィンランドを支配していたスウェーデン王国の下、40年もの歳月をかけて建設されたもので、1809年にロシアに占領されてからは、100年以上に渡って海軍基地として使用されました。

1917年のロシア革命によってフィンランドが独立した後、 ”スオミの城塞” を意味するスオメンリンナ(Suomenlinna)と改称されました。

スオミとはフィンランドのことで、フィンランドの正式名称もフィンランド語では「Suomen tasavalta(スオメン・タサヴァルタ)」と呼ばれます。

スオメンリンナ教会

1854年に正教会(ロシア正教)として建設され、ウスペンスキー大聖堂のようにてっぺんには玉ねぎのようなドームがありましたが、フィンランド独立後にプロテスタント教会(ルーテル派)に改修、西洋的なデザインへと改築されました。

潜水艦 ヴェシッコ号

第2次世界大戦中に旧ソ連の戦艦を迎撃したフィンランド海軍の潜水艦「ヴェシッコ号(Vesikko)」で、現在は小さな博物館として開放されています。

キングス・ゲート

重要なゲストを迎えるために使用された要塞の公式な入口。この場所は、1752年当時のスウェーデン国王「アドルフ・フレデリック」が、建設中のスオメンリンナを偵察に訪れた際に上陸した場所だったそう。

カフェ・パイパー(Café Piper)

スオメンリンナには現在も1,000人弱の住民が暮らしており、島内にはレストランやカフェが複数ありますが、その中でも小高い丘の上にあるカフェ・パイパーは海を見晴らせる人気カフェ。

屋外にも席があり、風が強くなければ広大なバルト海を眺めながらティータイムを楽しめます。

クスターンミエッカ(Kustaanmiekka)

”グスタフの剣” を意味するクスターンミエッカ(Kustaanmiekka)はスオメンリンナの最大の島で、その南部の海岸線に沿うように築かれた堤防の上はバルト海と夕日を美しく望めるスポット。

ちなみに、グスタフとはスウェーデン国王「グスタフ3世」のことで、キングス・ゲートの場所に上陸したという「アドルフ・フレデリック」の息子です。

堤防には複数の砲台が点在しており、ロシアによる占領時代に建設されたことからスウェーデンのある西の方角を向いています。

移動方法

 スオメンリンナ島行き 乗船場

  ↓  フェリー(約15分)

 ヘルシンキ市内行き 乗船場


NOTE
・HSLが運営するフェリーは、トラムや地下鉄などと共通のチケットで乗船可能

スオメンリンナ島行き 乗船場

  360°ストリートビュー:スオメンリンナ


クスターンミエッカ

ポルヴォー

ヘルシンキからバスで約1時間、ムーミン作家の「トーベ・ヤンソン」も愛したことで知られる町。

18世紀に建設されたポルヴォー川沿いの ”赤い木造倉庫群の風景” が有名で、かつて貿易で栄え、香辛料、ワイン、コーヒー、タバコなどの貿易品を貯蓄していた倉庫群は現在、レストランやバーになっています。

実は建設当時は赤色ではなく、スウェーデン国王「グスタフ3世」を歓迎する際に、外観を綺麗に見せるために赤く塗られたそうです。

ルーネベリの家

フィンランドの国民的詩人「ヨハン・ルーネベリ」が暮らし、その生涯を終えた家で、現在は博物館になっています。

ルーネベリは、民衆社会をありのままに描いて学識者や上流階級にその文化を根付かせ、フィンランド人の国民性の基礎構築に貢献した偉人。

彼の代表作で、スウェーデンとロシアがフィンランドをかけて争ったフィンランド戦争(1808~1809年)の悲惨さをフィンランド人の立場から描いた詩の一部「我が祖国」は、国歌として愛されています。

ちなみに、ヘルシンキ中心部のエスプラネード公園には、息子が建設したルーネベリの銅像が見られます。

ポルヴォー大聖堂

坂を登った高台にあり、15世紀に建設されたプロテスタント教会(ルーテル派)の大聖堂。

カフェ・ファニー(Café Fanny)

ルーネベリ・タルトで有名なカフェ。

甘いものが好きだったヨハン・ルーネベリのために妻「フレドリカ・ルーネベリ」が考案した、アーモンドやラム酒で味付けたしっとりしたタルトにラズベリージャムをのせた焼き菓子。

フィンランドでは一般的に、1月初旬〜2月5日(ルーネベリの誕生日)にカフェなどに並ぶものですが、ポルヴォーでは通年楽しむことができます。

ブルンベルグ(Brunberg)

ポルヴォーを代表するチョコレート。

1871年にポルヴォーで創業し、その歴史はフィンランドを代表するチョコレート「Fazer(ファツェル)」よりも古く、 ”フィンランド最古の菓子工場” とされています。

マシュマロのような柔らかいクリームをチョコレートでコーティングした「Kisses」は70年以上の歴史がある定番商品ですが、ヘルシンキのスーパーなどでも売られているので、ポルヴォーに出向かなくても買えてしまいます。

移動方法

 バスターミナル(カンピ) ※カンピセンター(ショッピングモール)地下

  ↓  バス(約1時間/€9.40)

 バスターミナル(ポルヴォー) ※マーケット広場


NOTE
・HSLが運営する市バスではないので、別途チケット購入が必要

  360°ストリートビュー:ポルヴォー


ポルヴォー大聖堂

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