ベトナムについて
首都:ハノイ(Hanoi)
時差:-2時間/サマータイムなし
面積:約33.1万㎢ < 日本(約37万㎢)
人口:約9,640万人 < 日本(約1.2億人)
言語:ベトナム語
通貨:ドン(₫)
お国柄を表す!ベトナムの国旗
「金星紅旗(きんせいこうき)」と呼ばれている。
赤は社会主義国に共通の色で、革命に流した戦士の血を、黄色の星は労働者、農民、知識人、青年の団結を表している。
出典:世界の国境
ハノイのベストシーズンは?
Best!:11〜2月
Good:10〜5月
今回の旅(2014年8月)= オフシーズン
<ざっくりと言えば...>
湿度が高くて蒸し暑い!スコールが多い時期ですが、しばらく待てば止むので合間をぬっての観光は可能です。ただし、8〜10月(特に9月)は台風シーズンなので要注意。
<8月のハノイ>
平均最高気温:31℃
平均最低気温:26℃
降水量:約320mm
<8月の東京>
平均最高気温:31℃
平均最低気温:23℃
降水量:約155mm
【移動】成田 → ハノイ
成田(Narita)
↓ ベトナム航空(6.5時間)
ハノイ(Hanoi)
ノイバイ国際空港(HAN)
↓ タクシー 経路はMapで↓
Hilton Hanoi Opera(宿泊先)
NOTE
・航空券は「Skyscanner」にて予約
・宿泊先は「Booking.com」にて予約
ハノイ
経済の中心であるホーチミンに次ぐベトナム第2の都市ですが、ベトナムの文化を存分に残すハノイはどこか懐かしくてノスタルジックな雰囲気を味わえる街。
大通りに出ればおびただしい数のバイクが走り抜け、路地裏に入れば笠を被った売り子が歩く、ベトナムらしい光景に出会えます。
首都ながらに自然も多く、また、ベトナム料理を楽しめるカフェや食堂、ベトナムならではの雑貨を揃えるお洒落な店なども多いので、街歩きも楽しめます。
ハノイ歌劇場
ホアンキエム湖
ハノイ中心部にあるホアンキエム湖には、剣にまつわる伝説があります。
遡ること15世紀。黎朝の初代皇帝「黎 利(れい り)」は湖の精霊から授けられた宝剣で、明(中国)との戦いに勝利し、その後に、精霊の使いである大亀を通じて、湖の小島で剣を返還したことから ”還剣(ホアンキエム)湖” と呼ばれるようになったそう。
ちなみに、上の写真の正面に映る小島がその場所とされており、亀の塔が建設されています。
黎朝(れいちょう)とは?
→1428年〜1789年にベトナムに存在した王朝。現在のハノイであり、当時の首都であった昇龍(タンロン)の名称を東京(トンキン)に改めた。
17世紀には、有力武将の鄭氏(チン)に首都を押さえられ、中部の都市フエを本拠とした阮氏(グエン)とベトナムを南北に二分して争うようになり、18世紀に黎朝は滅亡する。
リ・タイ・ト公園
ホアンキエム湖の向かいにあり、李朝の初代皇帝「李 公蘊(リ・コン・ウアン)」のブロンズ象が置かれる公園。
李 太祖(リ・タイ・ト)とは、李 公蘊の廟号であり、皇帝の死後、廟に祀る際に贈られる称号のこと。
李朝(りちょう)とは?
→1009年〜1226年にベトナム北部に存在した王朝で、国名を大越国(ダイヴェト)としたベトナム最初の長期権力。また、華閭(ホアルー)から、現在のハノイである昇龍(タンロン)に遷都し、初めてハノイに都を置いた。
聖ヨセフ大聖堂
文廟
李朝時代である1070年に建設された文廟(ぶんびょう)は、古代中国の思想家「孔子(こうし)」を祀る霊廟。1076年〜1779年までは、ベトナム初の国立大学が置かれていました。
孔子といえば ”儒教の祖” として知られる人物。
紀元前6世紀、諸国が争い合う春秋時代に生まれた孔子は、武力で支配する「覇道」を批判し、仁徳(思いやり)に基づく政治である「王道」を主張しました。
その後、孟子(もうし)などが儒教を発展させて広がり、2,500年以上に渡って東アジア諸国に大きな影響を与えています。
儒教とは?
→仁(思いやり)・義(道理)・礼(礼儀)・智(知恵)・信(誠実)の五常の徳を守れば、五倫(父子・君臣・夫婦・長幼・朋友)の関係を円滑にできるという概念で、道徳や社会の理想を説くもの。
ホー・チ・ミン廟
1969年に死去した初代ベトナム民主共和国主席「胡 志明(ホー・チ・ミン)」が眠る霊廟。
ホー・チ・ミンはベトナム独立運動の指導者であり、1945年の8月革命を指導し、阮(グエン)朝を倒してベトナム民主共和国の独立宣言を行った ”ベトナム建国の父” として知られます。
ベトナム民主共和国は、フランスからの脱植民地を巡る第一次インドシナ戦争(1945〜1954年)後、北緯17度線以北を統治する国家として北ベトナムと呼ばれるようになりました。
その後に、南ベトナム(ベトナム共和国)とのベトナム戦争(1960〜1975年)に突入。南ベトナムの首都サイゴンの陥落で戦争が終結した後に南北は統一され、サイゴンはホーチミン市と改名されました。
一柱寺(延祐寺)
李朝の第2代皇帝「李 太宗(リ・タイ・トン)」によって1049年に建設された延祐寺は、池の中の1本柱の上にあり、そのユニークな形から ”一柱寺” と呼ばれます。
後継ぎに恵まれなかった李 太宗は、夢で観音菩薩に出会い、蓮の花に座る赤ん坊(男の子)を手渡されたといいます。その後、実際に男の子が生まれたため、これに感謝して寺院を建設したそう。
ちなみに、李 太宗の父は初代皇帝の李 太祖(リ・タイ・ト)です。
360°ストリートビュー:ハノイ
ホアンキエム湖
一柱寺
伝統芸能 コミカルな水上人形劇
水上人形劇は11世紀にベトナム北部の紅河デルタ地域の村で生まれたもので、カラフルな人形たちが水しぶきを立てながら水上を舞うコミカルなショー。
紅河デルタ地域では古くから稲作が行われており、雨季に紅河の氾濫による洪水が発生して田んぼが水浸しになると、村人たちはこの人形劇を楽しんだそう。
人形劇は農民の暮らしや宮廷舞踊などをテーマに繰り広げられ、どれも視覚的に楽しめるのでベトナム語がわからなくても問題ありません。
ハノイで水上人形劇を鑑賞するなら、ホアンキエム湖の近くにあるタンロン水上人形劇場が最も有名でおすすめです。
時間/ 料金:↑をクリック>BOOK TICKETS
水面を自由に動き回る人形ですが、実は暖簾(のれん)の奥に人形を操るパフォーマーがおり、腰まで水に浸かった状態で人形を動かしています。
パフォーマーはフィナーレで登場しますが、彼らの衣装も人形に負けず劣らずこれまたカラフル!
動画で見る タンロン水上人形劇
【世界遺産】ハロン湾
名称:ハロン湾
登録年:1994・2000年
種別:自然遺産
ハロン湾の特徴は、翡翠色の海に連なる約3,000の奇岩や島々。
漢字で書くと下龍湾=龍が降り立った湾という意味になり、「ベトナム侵略を企てた中国軍を追い払うため、龍の親子がハロン湾に降り立った」という伝説が名前の由来。
その際に龍が口から吐き出した ”宝石” が、連なる奇岩になったと語り継がれています。
実際のところは、中国の桂林から続くとされる石灰岩の台地が沈下や風雨による侵食、風化を繰り返したことで、果てしなく長い年月をかけてこの景観は形成されました。
クルーズツアー
ハノイからハロン湾は約150km離れているので、ハノイ発着の現地ツアーに参加することをおすすめします。
ハノイ市内でツアー代理店を探せば現地でも申し込めますが、今回はVELTRA(現地ツアーのオンライン予約サイト)を利用しました。
現地で直接申し込むものに比べると割高ですが、日本出国前にオンラインで予約、支払をしておけば後は参加するだけなので、数日間の旅行で時間が十分にない場合には効率的でおすすめ。
申込締切日はツアーにより異なるので確認が必要ですが、大抵は催行日の2、3日前まで申し込み可能です。
ハノイ市内(指定場所)でピックアップ
↓ バス 経路はMapで↓
クルーズ船着場
↓
クルージング開始(船内でランチ)
↓
闘鶏岩 ※ハロン湾のランドマーク
↓
ティエンクン鍾乳洞 ※下船して散策
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クルージング終了
↓
クルーズ船着場
↓ バス
ハノイ市内(指定場所)でドロップオフ
2羽の鶏が向き合っているように見えることから ”闘鶏岩” (またはニワトリ岩)と呼ばれ、ハロン湾のランドマーク的な存在であり、クルーズで必ず立ち寄るスポット。
他にもユニークな形にちなんだ名前を付けた奇岩は多く、闘鶏岩と同じく有名なものといえば ”香炉岩” (お香を焚く際に使用する器)で、ベトナム紙幣(20万ドン)にも印刷されています。
石灰岩の台地が広がるハロン湾には、地表水や地下水などの侵食でできる洞窟が多くありますが、その中でもクルーズで立ち寄ることが多く、最も有名なのはティエンクン鍾乳洞。
クルーズ船着場から比較的近いダウゴー島(Dau Go)にあり、ここでは船を降りて徒歩で散策します。
暗い洞窟内のライトアップは珍しくありませんが、ティエンクン鍾乳洞のライトアップはかなりカラフルな仕上がり。思い出されるのは水上人形劇ですが、何かとカラフルにしがちなのがベトナムなのでしょうか。
360°ストリートビュー:ハロン湾
ティエンクン鍾乳洞
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